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夜中に目が覚める原因を知ると体の不調の改善につながる

ストレス社会と言われる現代、そのストレスに耐え得る健康な心と体を維持するためにも日々の睡眠は重要な役割と果たします。先日こちらで睡眠中の脳内で毒素が浄化されていると紹介したように、睡眠は私たちの健康に重要な要素と言えます。

忙しい毎日の中で少しでも長く睡眠時間を取ろうと努力している人も少なくないはず。しかし健康のために努力して早くベッドに入っても、毎日決まった時間に1度は目を覚ます、またはもっと寝ていたいのに明け方早くに目が覚めてしまう。そんな経験をした人も中にはいるのではないでしょうか。

たまたまの場合もあれば、ちょっとした習慣になっている人もいるはず。しかし後者の場合、それは体からのあるサインかもしれません。というのも、体内の特定の臓器や精神状態の異常が「眠りを妨げるよう」に脳に指令を送るのだそうです。毎晩同じ時間に目が覚めるということは、身体の中の特定の個所に何らかの問題を抱えているという信号が脳に送られている可能性があるとのこと。以下に時間帯とその具体的な症状をまとめました。

眠りにつく瞬間

なかなか寝付けない…そんな問題を抱えている場合は、血液中のアドレナリン濃度が高いことが原因として考えられます。アドレナリンは人間の闘争反応をコントロールするホルモンです。何か解決しなければならない問題を抱えている、決断を迫られている、そんな人がこの症状を起こしやすいと言われています。

午後11時から深夜1時の間

もしこの時間帯に目覚めてしまうのであれば、原因は胆嚢にある可能性があります。胆嚢は脂肪を消化するために必要な胆汁を貯めておく器官。伝統的な漢方の考え方では、胆嚢は不安や恨みといった感情と深い関係があるともされています。

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深夜1時から3時の間

人間の身体は日中に溜め込んだ毒素をこの時間帯に排出しているそうです。体内で血液中や臓器に溜まった老廃物を身体から排除する過程で最も重要な働きをする肝臓。この時間帯に起きてしまうという場合は、例えばアルコールやカフェインの過剰摂取などが原因として考えられるそう。対処法は、水分を多く摂り健康的な食事を心がけることだそうです。

深夜3時から5時の間

この時間帯、体内では血流が活性化されて筋肉に酸素が供給され、体内の細胞一つひとつに酸素が多く供給されている時間です。このプロセスで中心的な役割を果しているのが肺です。中国漢方では、肺は悲しみや喪失感などといった感情と密接に関連していると考えられるそうです。これは、例えば恋人や愛する人々から感情面で十分なサポートを受けることができていないことを表している可能性もあります。この時間帯に常に目が覚めるという人は、心の中に寂しさを無意識のうちに感じているのかもしれません。

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5時から7時の間

肝臓と同様に体内の毒素をろ過する役割を果たしているのが大腸。大腸はまた、食べ物のカスなどが最終的に行き着く場所でもあります。朝起きると同時にトイレに駆け込むというような人は、腸に問題を抱えている可能性が考えられるでしょう。さらに、この症状は何かしらの問題に対して未だ答えを保留しており、解決することができていないという心の悩みと関連性が高いそうです。悩みを抱えている時に朝起きると腹がグルグルするという経験、あるのではないでしょうか。

7時から11時の間

胃と脾臓は、身体が覚醒したという信号を発する臓器として知られていますが、睡眠中にも不快感のシグナルを送っているそうです。また、この時間は起きて活動しているという人でも、体がだるい、不安感を感じるといった違和感はこれらの臓器に関係があるそうです。

午前11時から午後3時の間

伝統的な中国漢方の考えによると、昼から午後にかけての時間帯は心臓と小腸と深い関わりがあるそうです。この2つの臓器はいずれも、コミュニケーションや人とのつながりを象徴する器官といわれています。いつもこの時間帯に気分がすぐれなくなるという人は、この時間帯に好きなおやつを食べたり、友人との会話を楽しむことをお勧めします。

Heart

午後3時から午後7時の間

日中の活動も佳境に入る午後から夜にかけての時間は、慌ただしい一日を終わらせて休息へと身体を転換させていく重要なタイミングです。この時間帯にどっと押し寄せる疲れを感じる人は、自分がこなしてきた一日の活動にあまり満足感を得ることができなかったことを示唆しています。この場合は自分の行動や食事の内容を思い返してみる必要があるでしょう。充足感と関係の深い臓器は、胆嚢や腎臓です。自分の満足感が十分に感じられないと思ったら、ひょっとするとこれらの器官に問題があるのかもしれません。

夜なぜか目が覚めてしまい、それが毎晩同じ時間に続いているという人や、日中同じ時間に倦怠感や不安といった不調を感じる場合は、過去数日間の自分の生活環境を省みるといいかもしれません。ダイエットや周りとの人間関係、さらにストレスといった要素は、体内時計を狂わせて健康な生活に影響を与えることもあります。上記に当てはまるような症状がある場合、原因となる問題を突き止め適切に対処する必要があります。睡眠を邪魔する問題を解決でき、再びぐっすりと眠ることができるようになりますように。

※記事の一部に誤りがあったため以下のように訂正しています。

誤:胆嚢から生成される胆汁は
正:胆嚢は脂肪を消化するために必要な胆汁を貯めておく器官

プレビュー画像:©️yogajournal.jp

夜中に目が覚める原因を知ると体の不調の改善につながる