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ヘルスケア

生姜を食べるなら加熱する|体をより健康に導くレンチン生姜

生姜は古くからその抗菌作用や血行促進作用がよく知られ、漢方に使われてきた食べる薬。冬の季節に限らず年間を通して冷え性対策に生姜湯を飲んでいるという人もいるのでは?

そんな生姜、実は生で摂取するよりも加熱した方が効果がよりアップするということはご存知でしたか?生姜に含まれるジンゲロールという辛味成分は、加熱・乾燥などにより水分量が低くなると、ショウガオールという成分に変化します。

このショウガオールは、ジンゲロールとは体の温め方が違うそう。ジンゲロールは、解熱作用や強い殺菌効果があり、体内の熱を取り除き、体の表面を温めてくれる効果があります。つまり未加熱の生姜を食べると、体の表面は温かくなっても、解熱作用で体の内部を冷やす恐れがあるのです。

一方のショウガオールは、体内のエネルギー燃焼(代謝)を高める作用があり、体を芯から温めてくれるそう。体を芯から温めたい場合は生姜を加熱した方がいいのです。

また生姜を加熱すると、ショウガオールはジンゲロンという成分にも変化し、この成分が脂肪の燃焼を促進させる効果があるとのこと。このことから、生姜を加熱することで、血行促進のみならず、ダイエット効果も期待できると言われているのです。

生姜の加熱方法はとても簡単。すりおろした生姜をレンジでチンするだけ。

<レンチン生姜の作り方>

用意するもの:

– 生姜 200g
– 耐熱容器

作り方:

1. すりおろした生姜を耐熱容器に入れます

2. 生姜が浸かるぐらいの量の水を入れ、ラップをします

3. 電子レンジで3〜4分加熱

※機種によって、加熱する時間に違いが出てきますので注意してください。

※市販のチューブ生姜をレンチンしてもOK

出来上がったレンチン生姜は生姜湯で飲んだり、生姜焼きのタレに、また薬味としてなど、お料理にも使えます。

また、レンチンよりも手間がかかりますが、蒸して乾燥させることでショウガオールの割合を高めることもできます。

<乾燥蒸し生姜の作り方>

用意するもの:

– 生姜 お好みの分量
– 蒸し器、乾燥用ザルなど

作り方:

1. 生姜は皮のまま、繊維に沿って厚さ1~2mmほどにスライスします。繊維に逆らうと、繊維質が毛羽立ち食感が悪くなります。

2. 蒸し器にクッキングシートや手ぬぐいなどを敷いて、できるだけ重ならないようにスライス生姜を並べ、30分ほど蒸します。

3. 蒸しあがったら、天日であれば1日、室内なら1週間、蒸した生姜を干します。

カラカラになるまで乾燥したら、ポリ袋や保存容器に入れておきます。グラインダーでパウダーにするとより汎用性が広がりおすすめです。

※冷蔵庫に入れると風味が落ちてしまうので、常温で保存するようにしてください。日持ちは常温で3ヶ月ほど。

※蒸し生姜は、1日に2~3g摂取するのが目安とのこと。水分を飛ばして栄養分が凝縮されているため、それ以上摂ると強い刺激で消化器官を傷めてしまう恐れがあるそうです。

乾燥蒸し生姜もレンチン生姜と同様に、生姜湯で、またはお料理のトッピングにと、多様に使うことができます。

いよいよ迎えた今シーズン最強の寒波。寒さ対策、風邪対策にまずは簡単にできるレンチン生姜を試してみるといいかもしれませんね。

プレビュー画像:©︎Facebook/石山 寛

生姜を食べるなら加熱する|体をより健康に導くレンチン生姜