自律神経の乱れが腸に影響|ストレス性の便秘でしてはいけない事

目まぐるしい早さで変化する現代社会。忙しい毎日の中の日常生活で私たちは職場や学校の人間関係、そして高齢化社会が進む中での未来への不安など、あらゆるストレスを抱えています。

ストレス

ストレスは溜め込んでいくうちに、肩こりや頭痛と言った体のあちこちに不快症状として現れてきます。その症状の一つとして意外に知られていないのが、ストレス性の便秘

便秘

便秘とストレスは一見関連性がないように思えますが、緊張や不安などと言ったストレスにより自律神経のバランスが乱れると、自律神経の中で交感神経が優位になり、腸の動きが悪くなるそう。その結果便が腸内で停滞し便秘になるという仕組み。便の状態が以下のような方はストレス性便秘の可能性が高いようです。

・コロコロ便
・ベチャベチャ便
・おなかの痛み
・おなかの張り

このように腸はストレスの影響を受けやすく、ストレスがかかることで下痢や便秘の症状は悪化していくそう。特に女性は便秘傾向になりやすいとのこと。そして便秘になったからと、ありがちな対策をしてしまうと更に便秘を悪化させる可能性があると言うのです。そのストレス性便秘時のNG行為が以下の通り。

1. トイレのことばかり考える

トイレ

ストレス性便秘になる人は生真面目な方が多く、便秘になると「出さなきゃいけない」と言う思いからついトイレの事ばかりを考えてしまいがち。しかしこのように考え過ぎる事が、ストレスとなり便秘を悪化させてしまうそう。なので完璧を目指すのではなく、7割程度で十分と考えるようにすると、気持ちに余裕ができストレスを感じにくくする事ができるそう。

またストレスを感じる原因や便秘になりやすい状況などを把握する事でストレス解消にもつながると言われているので、ストレス性便秘かもと思う方は一度じっくり原因を考えストレスと向き合うこともおすすめです。

2. 体のために便秘薬は使わない

便秘になっても自然に排便できた方が体にいいと思われがちですが、便秘が長引くほど、直腸に留まった便が硬く出にくくなるそう。そうした状態を防ぐ意味で、薬で排便を促すことは有効だと言われています。ストレス性便秘は、本来はストレスの原因を遠ざけ、ストレスを発散する事が解決策ですが、それが難しいときには、薬の助けを借りることを考えてもいいそうです。

※薬を使用する場合、大腸を刺激して排便を促す「刺激性下剤」は、長期に使用する場合には向かないとのこと。腸管内での水分の分泌を増やし、便を軟らかくして排便を促すタイプの薬にするといいと言われ、定期的に服用することで、自然な便通も期待できるそうです。

3. 便秘の時は根菜類など食物繊維を摂取する

ゴボウ

便秘にはゴボウやレンコンなどの根菜類や、玄米、キノコ、サツマイモ、豆類と言った食物繊維が豊富な食材を積極的にとる方が多いと思います。これらの食品は不溶性食物繊維を含むため、便の量がふえ腸を刺激し便意を促すため整腸作用があると言われていますが、便秘の際には実は不向き。その理由は、便秘によって直腸に便が詰まっている状態でこのような食材を多く摂取すると、お腹の中の便が増えるだけで、逆にお腹の張りや痛みを生じる可能性があるからです。

便秘の際の食物繊維は不溶性食物繊維ばかりでなく、リンゴや海藻などの水溶性食物繊維も合わせて摂取すると良いとのこと。

4. 便秘でお腹が張るので食事を抜く

よく便秘になるとお腹が張りその不快な症状から食事を抜くと言う人がいますが、それは実は逆効果だそう。人間の体は胃に食物が入ると、その刺激で大腸のぜん動運動が起こり、直腸へと便を送り出す胃結腸反射が起こります。腸を正常に動かすためにも、3食きちんと摂取する事が大切だそう。特に朝食時は睡眠後の空っぽの胃に食べ物が入るので、胃結腸反射が起こりやすいため、朝食の摂取が特に重要となってくるとのこと。

朝食

また、ダイエットなどで油分を控えることも便秘を悪化させる原因につながると言われています。油には腸を刺激する重要な作用があるためオリーブオイルなどの良質な油を適度に摂取する事が健康のためにも良いそうです。

5. トイレでいきむ

トイレ2

便秘が苦しく、出したいという思いでトイレで力いっぱいいきんだと言う経験はないでしょうか。実はこれとても危険な行為なのです。排泄時の強い痛みが迷走神経を刺激すると、心拍数や血圧を低下させる「迷走神経反射」という反応を起こす危険があるそう。この場合、失神したり、ひどいケースだと死に至こともあると言われています。トイレでいきんで不整脈を起こしてしまい命を落とす、そんなケースも報告されているようです。

6. 便秘解消のために激しい運動をする

筋トレ

運動不足は便秘の原因にもなり得ますが、だからといって激しい運動をすることはNGだそう。息が上がるハードな筋トレや、全力疾走などの激しい運動は交感神経の働きを優位にし、腸の動きが悪くなっているストレス性の便秘にとっては、さらにそれを悪化させる原因になる可能性があるとのこと。
ストレス性の便秘の場合は、自律神経のバランスを整えることが重要となるためウォーキングなどの軽い運動を10〜15分程度行いリラックスする事が効果的だと言われています。

ウォーキング

普段便秘になった際にやりがちなこれらの行為。ストレス性の場合は一口に便秘と言っても、その原因になるストレスを減らす事が解消のヒントとなってきます。そこで手軽にできるストレス解消法として入浴や深呼吸がおすすめ。これらをする事で体がほぐれ、副交感神経が優位となりリラックス状態になる事で腸の動きの改善効果が期待できます。

お風呂

それでもなかなかリラックスできない、と言う方はお腹のマッサージを。右下腹部(そけい部の上)→ 右上腹部(肋骨の下)→左上腹部→左下腹部→おへその下の順に両手の親指の腹を使って痛くない程度に押すと効くそうです。

お腹

ストレスと腸。意外なようで深い繋がりがあったこの2つ。便秘知らずだったのに最近便秘になった、または転職や引越しで環境が変わり便秘になったと言う方は、ストレス性の可能性が高いため、リラックスを心がけると便秘解消につながるかもしれません。

出典

NIKKEI STYLE

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