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正座で腰痛の痛みが緩和|毎朝の新習慣が体を健康に導いてくれる
全国で約2800万人が抱えると言われている腰痛症。4人に1人が抱え、もはや国民病とも言われています。その数の多さから厚生労働省が腰痛予防のガイドラインを出すほど。
腰痛の症状は人それぞれですが、その原因は主に「背骨のゆがみ」「足の使い方」「血流の悪さ」に起因するそうです。この3つをなんとある姿勢をとることで解消ができると言われています。その姿勢が「正座」
正座と聞くと膝に良くない、足が太くなる、足が痺れて痛いというようにあまりいいイメージがなく、正座を日常的にするという人は少なくなってきています。しかし正座をした姿勢を毎朝30秒キープするだけで腰痛を引き起こすと言われる上記3つの症状を改善することができるというのです。
腰痛の1つ目の原因とされる背骨の歪み。背骨の歪みの原因はその姿勢にあると言われています。猫背や巻き肩、反り腰と言った姿勢はすべて背骨のゆるやかなカーブを崩している状態。
どの場合も背骨で重力を分散する力が弱くなり、結果として周辺の筋肉へ本来かけてはならない負担をかけてしまい、その筋肉に疲労がたまった結果、炎症を起こし腰痛が発症してしまうのです。
このような背骨の歪みを防ぐのが正座。正座をすることで背骨のS字カーブを正しい状態に戻すことができ、続けることで背骨を支える左右の筋肉がこのよい姿勢を覚えるそう。その結果、体が自然によい姿勢をとるようになり、腰痛が緩和されるそうです。
また歩き方、立ち方、体重のかけ方に見られる足の使い方の左右差が広がることも腰痛の原因となると言われています。人には利き足と軸足があり、無意識のうちに軸足に体重をかけ、利き足ばかりを使いがちです。足を組んだとき、上に重ねたくなる足が利き足、下になる足が軸足です。
足を組む以外には、電車や行列の待ち時間などで立っている際、軸足に体重をかけ利き足を前に交差しているということ、ありませんか?このように利き足と軸足の使い方の差が大きければ大きいほど腰痛になりやすいそうです。
この使い方によって生じる左右差を、正座をする事で解消できるそう。正座をすると両足に同じ圧力がかかり、足首や膝周辺の筋肉や関節の状態が左右均等に整うのだそうです。
もしデスクワークで腰痛が出るという時は、タオルを折りたたみ、軸足側のお尻の下に敷いてみる方法がおすすめ。利き足と軸足で不均等に流れていた血流のバランスが改善され、左右のアンバランスからくる足を組みたいという欲求がなくなり足を組むことがなくなり、腰痛が軽減されるそうです。
そして腰痛の3つ目の原因となる血流の悪さは関節を硬くし、体の可動域を狭くしてしまいます。そうなると姿勢も悪くなり腰痛へつながるそうです。
しかし正座をすることで、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎから足首までの部分にバランスよく圧がかかり血行が促進され、新しい毛細血管が増えると言われています。その結果、硬くなり血流が悪くなっていた箇所にも十分に血流が行き渡り、可動域が広がり腰痛予防につなげることができるとのこと。
このように正座を30秒することで腰痛の原因を改善し腰痛予防や痛みの緩和につなげることができるのです。この正座の方法は以下の通り。
<朝30秒の正座のやり方>
1. 左右のひざをくっつけてひざ立ちになります。このとき、左右のかかとをくっつけ、両足の親指の間は1センチほどあけるようにしてください。
2. 1の状態から、お尻のくぼみにかかとをはめ込むように、ゆっくりお尻をおろし正座をします。このとき、左右のかかとが離れないように注意。左右の足に均等に体重を載せるよう意識しながら、この状態を30秒キープします。
3. お尻を持ち上げて1の状態に戻したら、片足を立ててゆっくりと立ち上がってください。
これを毎朝続けるだけ。腰痛の痛みが緩和されるだけでなく、姿勢もよくなることで、胃腸などの内臓機能も上がるそうです。また中には正座により太ももの内側の筋肉が鍛えられ、O脚が改善されたという方もいるそうです。
脚に悪いかもと思っていた正座ですが、実は体に良い影響をもたらすことがわかりました。毎朝30秒の正座習慣、腰痛や体の歪みが気になる方は是非お試しください。