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Lifehacks

スプレーしたオレンジを放り投げて潰す。実は私たちはそれを知らずに飲んでいる。

日本ではそもそも収穫後に農薬・防カビ剤を使うことは禁止されています。しかしアメリカから輸入される柑橘類などには、長期にわたる海上輸送を合理的にするためにポストハーベストが使われています。なぜか安全上禁止されている農薬が、アメリカから輸入される際には「食品添加物」として例外となっているのです。そして実は知らないうちに消費しているかもしれません。

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現在この「食品添加物」という名の農薬は、店頭で販売されるレモンなどにはしっかり表示されています。でもこの表示を撤廃するようにアメリカから圧力がかかっています。表示の義務が消費者を遠ざけていると考えているからです。なかには「無添加」と表示された輸入品もありますが、これは収穫前に防腐剤、防カビ剤を散布していないということではありません。

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日本の消費者には選択の自由がありますが、実は私たちは既に知らないうちに農薬まみれの柑橘類を消費しているかもしれません。原因はアメリカ産のジュースです。輸出用の柑橘類の選別作業で見かけが悪いなどの理由ではねられたフルーツはジュース用へと回されます。しかし丸ごと絞るので残留農薬濃度の濃い皮も含まれています。なんと皮からは果肉の数百倍の濃度の農薬が検出されるそうです。

YouTube/anzenkikin

使われている農薬には2,4-D、イマザリル、OPP、TBZなどがあります。2,4-Dはベトナム戦争中に枯葉剤として使われました。OPPにいたっては70年代に「日米レモン戦争」として問題になったこともありました。その結果外交圧力に負けて厚生労働省は食品添加物として許可した経緯があります。

Tractor Fertilize Field Pesticide And Insecticide

こちらのビデオでポストハーベスト農薬の使用とジュース用に選別される工程が伺えます。

このポストハーベスト農薬の問題は柑橘類以外にもバナナ、ジャガイモ、穀物などにもあるのでこれらも購入時には注意が必要そうです。もともと日本では農薬としても許可されていないものを使い、さらに表示義務のない輸入加工品としてポストハーベスト柑橘類を使っているという現実。フレッシュな一杯を口にする前に考えてみるといいかもしれません。