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足底筋膜炎のテーピング方法|足の裏の筋の慢性的な炎症と対象法【動画あり】

足は毎日のように過酷な負荷に耐えています。サイズの合わない靴を履いていれば、その負荷はさらに大きなものとなります。このような状況で起こりがちな症状の典型的な例が足底筋膜炎(そくていきんまくえん)というもので、これは足の裏の筋に慢性的に炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気です。

足底筋膜炎は、走ったりジャンプしたりと足に大きな負担をかけるアスリートによく見られます。足底筋膜炎になる可能性の高い競技としてはバスケットボール、サッカー、テニスなどが挙げられます。

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しかし、足底筋膜炎に悩まされるのはアスリートだけではありません。40~50歳代以上の普段あまり運動しない人や、体重過多の人なども大きなリスクがあります。ハイヒールを日常的に履いている人は特に、足底筋膜炎に限らず様々な足の問題を抱えている場合が少なくありません。

足底筋膜炎は、足に負荷がかかった際にかかとに鋭い痛みを感じるという症状から始まります。痛みの原因となるのは、足の裏にある足底筋膜と呼ばれる幅広い腱に入った「ひび」です。さらに数週間、数か月間という時間を経るにしたがって、痛みはより頻繁に起こるようになり、ひどくなれば特に足に負荷がかかっていないときでも痛みが治まらないという状況に陥ることもあるそうです。

足に痛みを抱えるようになると、日常生活にも支障をきたす場合もあります。朝起きた瞬間かかとに鋭い痛みが走った…そんな経験のある人は、足底筋膜炎という可能性も考える必要があるかもしれません。

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幸いなことに、足底筋膜炎は治療が可能で、ずっと痛みに苦しめられるということはありません。足のストレッチやマッサージ、特殊な靴底を使用する、医療施設で治療を受けるなど、痛みを和らげるための様々な治療があります。

今回ご紹介するのは、カイロプラクティック・整形外科医として活躍するデファビオ医師によって考案された全く新しい治療法です。この方法では、これまでの手法と比べてはるかに早く、そして簡単に治療できるのだといいます。通常では数ヶ月から数年かかる足底筋膜炎の治療を、なんと数日間で済ませてしまうことができるのだあとか。

治療では、まず足の腫れを引かせることからスタートし、さらに腓腹筋の強化とケアを集中的に行います。なお、デファビオ医師によると、この治療法においてはマッサージ用ローラーの使用が推奨されるということです。このローラーは市販のもので十分だということで、安く手に入れることも可能なため、自宅でも簡単に治療することができるようになります。

またこの治療法では、デファビオ医師の考案した「グラストン・テクニック」という手法が採用されています。これは金属の道具を使用して「傷ついたり癒着を起こした組織を破壊」し、細胞組織をストレッチするという方法です。これにより患部の弾性が改善され、血流を呼び込むことが可能になるのだといいます。彼が実際に行う治療ではさらにローションを活用して皮膚の滑りをよくし、金属の器具を滑らせるようにスムーズに使用していきます。

YouTube/drdefabio

次に、筋の張りを取る治療です。デファビオ医師はこの段階で「キネシオテープ」と呼ばれるテープを活用します。このテープをかかとの周りに巻き付け、つま先まで伸ばしていきます。

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大きなテープを巻き終えたらその上から更に小さめのテープを張り付け、かかとに圧力をかけるように固定していきます。

YouTube/drdefabio

このテープは3日から5日間はこの状態を保つ必要があるということです。そしてこのテープを剥がす時には…痛みはどこかへ飛んで行っていることでしょう!

実際にデファビオ医師が治療を行っている場面の動画はこちらで確認できます。(英語音声のみ)

整形外科やカイロプラクティックの担当医とこの最新の治療法を検討してみてもいいかもしれません。もしこの簡単な方法で治ることができれば、必要のない治療にお金をかけることもなくなるかもしれませんよ。