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腸のぜんどう衝動と この3つの体の反応は邪魔してはいけない

授業中や会議中、堂々とトイレに行くのをためらう人は結構います。忙しくてついついトイレをあと伸ばしにしてしまう人も多いかもしれません。でもこうした体が出すサインを無視し続けていると、体が正常に反応しなくなったり体を傷つけたり、健康に大きな影響を与えます。

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1. 排便 

人の右腹の下あたりから始まる大腸は、食物の栄養や水分を吸収してぜん動運動で少しずつ食物のカスを直腸に送っています。直腸まで来ると食べ物のカスは塊になり、便らしくなっています。この直腸は、便意のシグナルを脳と肛門括約筋に発する役割を担っています。

しかし習慣的に便意を我慢した結果、直腸のセンサーが鈍って直腸に便が到達しても便意を感じなくなってきます。その結果、肛門括約筋の動きも不活発になるため、慢性的な便秘になってしまいます。残便感、排便時の肛門の痛みなどを感じる人は、直腸センサーが鈍っている可能性があります。下半身引き締めエクササイズやヨガを行うとともに、便を我慢しないよう朝の時間に余裕を持つなど工夫しましょう。

2. 排尿

成人の膀胱は平均で約470mlの尿を溜められます。尿が膀胱に溜まると膀胱の筋が伸び、脳にシグナルが送られます。このシグナルで尿意を催すのです。同時に尿道にある内尿道括約筋が刺激されて尿を排出する準備が始まります。

しかし外尿道括約筋を閉めて尿を我慢した状態が続くと、大腸菌のようなバクテリアが繁殖し、尿路感染症になる可能性があります。それに尿が溜まっていなくても尿意を感じたり、膀胱に尿が大量に溜まっているのに排尿できない「尿閉」になってしまうことも。

3. 咳 

咳には大きく分けて2つに分類されます。コンコンと乾いた音のする乾性咳と、痰が絡む湿性咳です。湿性咳の場合は、気道に大量に分泌された痰を排出しようとする体の反応なので、風邪が治ってきているサインとも読み取れます。むやみに咳止め薬で止めないほうがいいでしょう。乾性咳の場合、激しい咳を繰り返すと気管までの粘膜が傷ついてしまい、ますます咳を悪化させます。乾性咳の場合は鼻から気管までの乾燥を防ぐことが大切です。

4. くしゃみ

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くしゃみをするのは失礼なことだと思っていませんか?くしゃみは、唾液などが飛び散らないよう、人のいない方を向いてティッシュや肘の内側で覆うなどするのがマナー。一番避けたいのは、鼻と口を塞いでくしゃみを抑えようとすることです。くしゃみをするのは、気道を妨げる何かを体外に出そうとする体の防御反応です。くしゃみをすると一瞬で肺から勢いよく空気が飛び出します。この空気の弾丸は時速120kmもの速さで飛び出してくることもあります。どれほどゆっくりでも時速64km程だそうです。

くしゃみを我慢すると、圧力のかかった空気が別の出口を探すため、最悪の場合喉に穴が空いてしまうこともあります。またもちろん本来体外に排出されるべき雑菌や異物などが体内に残ってしまうので、病原体などが感染症を引き起こすことも。

体のサインを無視し続けていると、そのうち体がシグナルを感知できなくなるなんて怖いですね。体の反応には必ず意味があります。恥ずかしがっている場合ではありませんね。