Lifehacks
子供が掃除していたら「偉いね」じゃなくてこう褒めてみて どんどん自分で進んでやるようになる
いつの時代も、子育ては難しいものです。子どもたちのしつけや教育に悪戦苦闘している人たちはたくさんいるはず。でもたまーに、いつも駄々をこねてばかりの子どもが、自発的に机に向かって勉強をしていたり、掃除をしている場面を見かけて思わず「偉いね」なんて言葉をかけていませんか?「この行動は正しい」と教えてあげることで、子どもがどんどんそれに向かっていってくれればいいな…そんな親の願いが込められたこの言葉は、どの家庭でもよく聞かれるものです。
でもそれにチョット待ったをかけているのは、日本の保育・教育のあり方を研究しているきしもとたかひろさんです。きしもとさんがTwitterに投稿した漫画が今、大きな話題を呼んでいます。
タイトルはズバリ、『子どもが「いいこと」をしたときに、ぼくが気をつけたいこと。』
”例えば、子どもが掃除に興味を持ったとして、「お、えらいやん」と率直に感じて、「これが習慣づけばいいなぁ」と思ったりする。この「いいこと」は、大人から見ての「望ましい」行動で、「こんな子に育ってほしい」という思いからその行動を次からも「続けてほしい」と願うのは自然なことだと思う。”
”だけど、そんな時、私が見ているのはきっとここ(行為)で本当に見なきゃいけないのは、この、かお。興味と関心を深めて、いきいきしてる子どもの姿なんだよね。だから子どもが「いいこと」に興味を持っても、「チャンス‼︎」とばかりにその行動を助長してしまいそうになるのを我慢して、その子の主体的な姿に焦点をあてる。なにをしているかではなくどんな顔をしているか”
”例えば、その行動を促すためにほめると、ほめられるためにやるように。ただおもしろくてしてただけなのに、しだいにほめがないとダメになって、内発的動機づけが、外発的動機づけに変わって、賞か罰がないと、やらなくなることも。せっかく「おもしろい」と思ったのだから、その「おもしろい」を深めてほしい。”
”だからその行動を促すために褒めたりするのではなくその子どもの姿に寄り添い共感して、ともに深められる関わりが大切だと思う。”
【子どもが「いいこと」をしたときに、僕が気をつけたいこと】
大人の理想像を子どもにはめるのではなく、その子の内側から生まれるものに目を向けて深められるように。
これが良くてあれがダメ、という話ではなくて、ここに焦点を当てて子どもを見ていたいな、という思いです。 pic.twitter.com/sHP4VQsYZL
— きしもとたかひろ (@1kani1dai) January 15, 2019
きしもとさんは、この漫画の中で「えらいね」ではなく、「やるやん」という言葉をかけていますが、当然ながら「この言葉が正解!」というものは存在しません。しかしきしもとさんが提言しているのは、行為を「偉い」と褒めるより、より子どもの目線や感情に共感してほしいということ。そしてきしもとさんはあくまでも「こういう考え方もあるのだ」という参考としてこの漫画を捉えて欲しいと語っています。
このきしもとさんの漫画には多くの共感のコメントが寄せられました。
私は小さい頃から勉強が不得意でした。中でも数学は大の苦手で、よく父に数学を教わったのですが、少し間違えるとなんでこんな事も出来ないんだ。教えても時間の無駄だと言われ、さらに数学に対する嫌悪感が深まりました。子供の事に対してここまで繊細に考えられている方がいる事に感動しました。
— *きよまさ* (@mina_noizu) January 17, 2019
仰るとおりだと思います。保育を
学んでいましたが、自分の理想の
動き方をする子どもばかり褒めて
しまっていた気がして、反省の念
がすごいです……笑親子に関わらず、上司部下などの
関係でも大事な考え方だと思った
ので、忘れないようにメモします!— たかひろ@徒歩で埼玉に行くマン (@ikarga_yeahhhh) January 17, 2019
こんな為になるツイートに出会えて感謝です。私も褒められるために生きてきてしまって、自分の中の好きを大事にしてきませんでした。30代で自分の好きを大切にしたい人生にシフト中です。子供が出来たら、このように接したいです
— めぐみみ (@neko_monday) January 17, 2019
いかがでしたか?タイトルにあるように、そもそも子どもがする「いいこと」というのも、「大人から見て都合が良いこと」でしかないのかもしれません。子どもと「一緒に成長していく」という気持ちで寄り添えたら、子育てのイライラが少し減るかもしれませんね。
プレビュー画像:©︎Twitter/きしもとたかひろ