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女性ホルモンのバランスが崩れて起こるエストロゲン過剰の症状6つ

エストロゲンは女性ホルモンとして知られ、卵巣、胎盤、副腎皮質で作られています。

エストロゲンは女性の月経周期の前半で重要な役割を担っています。受精卵が着床できるよう子宮内膜を厚く増殖させ、いつでも妊娠できるよう体を準備するのです。しかしそれだけはありません。エストロゲンは俗に「美人ホルモン」と呼ばれており、肌や髪の毛をツヤツヤにし、体に女性らしい曲線をつけ、自律神経も安定させてくれます。つまり女性として健康で穏やかに生きるために必要不可欠な要素です。

妊娠するとエストロゲン値は上昇し続けます。妊娠しなかった場合排卵直前にピークを迎え、排卵が終わると減少していくはずです。ところがホルモンバランスが崩れ、エストロゲン値が高いままだとエストロゲン過剰といわれる状態で、長期的に様々な問題を引き起こします。

このエストロゲン過剰の理由は、エストロゲンが大量に生成されているからというわけではなく、卵巣で作られるもうひとつの女性ホルモン「プロゲステロン」の量が少ないからだといわれています。

今回はそんなエストロゲン過剰にみられる6つの症状をご紹介します。

1. 月経前症候群(PMS)


生理が始まる3〜10日ぐらい前から起こる不快な症状で、気分の落ち込み、腹痛、ニキビ、便秘、めまいや以上な睡魔など症状は多岐に渡ります。わけもなくイライラし、怒りっぽくなる、集中力がなくなる、食欲増進、頭痛、乳房が張る、腰痛、体重増加などもPMSの症状とされています。こうした生理前の体と心の変調は、エストロゲン値が崩れることが大きな原因のひとつです。

2. 頭痛

生理前になるとPMSの症状として頭痛に苦しむ女性は多くいます。ただ、生理後半や生理後にも頭痛が続くようだったらエストロゲン過剰の兆候かもしれません。エストロゲン過剰は子宮筋腫や子宮内膜症、乳がんのリスクを高めるため、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

3. 性欲減退

性欲がなくなってきた理由はパートナーのことが嫌いになったから、ではないかもしれません。性欲減退はエストロゲン過剰が理由の可能性もあります。または、人工的なエストロゲンを含む経口避妊薬(ピル)の副作用のこともあります。

4. 生理周期が安定しない

エストロゲンとプロゲステロンの値が以上になると、生理周期が不安定になることがあります。また経血の量が異常に多い、または異常に少ないのもこの2つの女性ホルモンのバランスの崩れによることが多くあります。

5. 眠い

睡魔に襲われるのは、もちろん睡眠不足や疲れによることが多いですが、エストロゲン過剰も理由のひとつです。しっかり寝ているはずなのに、日中耐え難い睡魔に襲われる…こんな状態が続くようなら医師の診断を受けてエストロゲン値をチェックしても良いかもしれません。

6. 体重増加

体重増加はエストロゲン過剰の典型的な症状です。血中のエストロゲン量が増加すると、体内に溜まった水分がうまく排出できなくなり、体重が増加するのです。

あなたもこうした症状が思い当たりませんか?仕方がないこととあきらめずに、ホルモン治療で正常なホルモン値に戻すことは可能です。産婦人科に気軽に相談してみましょう。