乳がんの可能性を示す体からの11のサイン

乳がんは、がんの中でも年々罹患率が増加していると言われています。生涯のうち、乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人と言われていましたが、現在は14人に1人と言われ年間で6万人以上が診断を受けています。

乳がんの代表的な症状として「乳房のしこり」をよく耳にしますが、ごく初期の段階ではしこりもわからないほど小さく、自覚症状もないことが多いと言われています。アメリカの腫瘍内科医で乳がん専門家のネーリマ・デンジュルリ医学博士と、産婦人科医で同じく乳がん専門家のデブラ・パット医学博士は、しこり以外に体に現れる乳がんの可能性を示す兆候について言及。具体的な症状を知ってくことで、早期発見につなげることができるとしています。

この記事では、乳がん専門家の2人が指摘する、日頃から気をつけておきたい乳がんの可能性を示す11のサインをご紹介します。

1. 胸の皮膚表面に、くぼみ、皮膚のただれ、斑点などと言った炎症がある
胸の左右の大きさの違いなど、人それぞれ自身の体の特徴は知っているものです。しかし、胸や乳首周辺の皮膚が分厚くなったように感じたり、赤みや発疹、くぼみ、また皮膚が窄まるような症状が現れた場合は、医師の診断を受けるようにしてください。

2. 乳首の形が変わった
乳首の大きさ、色、形、質感は人それぞれですが、元々あった形から変化した場合は注意が必要です。乳首の先が陥没してきた、また色や質感などが変わったという場合は乳がんのサインの可能性が高いと言われています。ちなみに、女性の乳首は皮膚の一部のため毛が生えることもありますが、これはガンとは関係がありません。

3. 乳首から何か液体が出ている
妊娠中でもないのに、乳首から液体状のものが出てきている時は深刻なサインです。妊娠期や授乳期間中、そして離乳後のしばらくは母乳が出るのが通常ですが、それ以外の時期に乳首から分泌液が出ていたら、すぐに医師に診断を受けるようにしてください。乳首から不定期に分泌液が出て、それが血液まじりの赤、また緑と言った色がついており、匂いがある場合は乳がんや脳下垂体腫瘍という病気の恐れがあります。

4. 胸が張って痛い
生理前や妊娠期など、女性ホルモンの関係で起こる、時に痛みまでをも伴う胸の張り。しかし、痛みを伴うほどの胸の張りは乳がんからくる場合もあります。腫瘍の大きさや位置によって、胸の大きさが変わったり、痛みを伴う張りを引き起こすことがあります。生理周期や授乳期間でもない時に突然腫れて痛みが長く続くようであれば、医師に相談をするようにしてください。

5. 胸にムズムズとくすぐられるような感覚がある

1 で紹介したように、胸の皮膚に現れる変化を見逃さないことも大切ですが、胸の内側に違和感を感じた場合は注意が必要です。実際に乳がんを患った女性の中には、胸のムズムズ感やチクチクした感覚があったと言います。必ずしも乳がんである可能性があるわけではありませんが、もし胸の皮膚だけでなく内側から何らかの違和感を感じ、それが続くようであれば医師に相談をするようにしてください。

6. 胸が何かに触れただけでも痛い

下着を付けた時、お風呂に入ろうとかけ湯をした時、乳首や胸に痛みが走るといったことがありますか?生理前や妊娠初期は女性ホルモンの影響により胸の感覚が敏感になっていることがあります。しかし、乳がんの中には、女性ホルモンに影響を与え、生理前や妊娠初期のように胸の感覚が敏感になることがあります。生理前、妊娠初期でない時に、このような症状が現れた場合は乳がんの兆候である可能性が高いと言われています。

7. 胸に血管が浮き上がっているように見える
肌の色、皮下脂肪の量、妊娠期、遺伝など、胸の表面に血管が浮き上がって見えるかどうかは、人によってそれぞれ。しかし、クネクネと曲がった青や緑のラインが浮き上がってきた、という時は注意が必要です。また、もし急に血管が浮き上がって見えるようになったという場合や、血管が濃く目立つようになった場合も要注意です。腫瘍は多くの血液を必要とするため、浮き出た血管は腫瘍のせいである可能性があります。あるいは、血液の流れを妨げ、血管が腫れ上がっている可能性もあります。

8. 乳首の痒みが止まらない
下着が擦れたりして、胸が痒くなることは女性なら誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。でも、もし下着などの刺激以外で起こる痒みが続くようであれば、胸に異常が起きている可能性が高いとされています。乳首の痒みは、マセラチアというカビの一種によって引き起こされる湿疹やアレルギー、または乾燥や汗などが原因のものがほとんどです。しかし、乳がんの中には乳首とその周辺の皮膚に、乾燥や赤み、そして痒みを伴う発疹を発生させるものがあります。原因が何であれ、かゆみを伴う発疹は医師に見てもらうべき症状の一つです。特に、1~2週間経っても治らない場合はすぐに医師に相談してください。

9. 脇の下が腫れて痛い

実は、胸はブラジャーに収まる部分だけでなく、その組織は胸の横から脇にかけて続いています。そのため、胸からつながる脇の下の組織に腫瘍ができたり、リンパ節が腫れることがあります。もし脇の下が腫れ上がり痛いという時は、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。

10. 胸に治らない吹き出物がある
スポーツをして汗をかいたり、下着のスレなどにより胸の間やブラのラインにニキビなどの吹き出物ができてしまうことがあります。ほとんどの吹き出物は数日経てば治るもの。でも、もし1〜2週間経っても治らない場合は、病院で検査を受けるようにしてください。治らない傷や吹き出物は、ガンの初期症状である可能性があります。

11. 胸とは全く関係のない体の不調

英国のガン研究機構の調査によると、乳がんと診断された女性のうちそのきっかけとなった症状に、背中の痛み、首の痛み、原因不明の体重減少などが挙げられたそうです。こう言った症状は、乳がんが発見される前に転移し、胸とは関係のない体の部位に症状が出ることがあるため。特にダイエットもしていないのに、体重が減ってきたという場合は、医師に相談をするようにしてください。

乳がんの早期発見には定期的な検診を受けることが重要とされていますが、ここで紹介したように体に起こる小さなサインを見逃さないことも大切です。

人それぞれ違うように、乳がんにもそれぞれの性質があり、みな一緒というわけではありません。自身の体をよく知っておくことで、小さな異変に気がつけるようになります。気になる症状がある場合は、すぐに医師に相談するようにしてください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Wild Laurel 

出典

Women’sHealth

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