適切な食事で関節症の予防、症状緩和を!

45歳以上の人のほぼ半数が悩む関節痛。膝関節や股関節、足の関節には常に負荷がかかっており、加齢とともにすり減り、変形していくためです。 関節は機械工学で言う「摩耗部品」。なかでも多くみられる変形性関節症では、骨と骨の間にある軟骨の保護層がすり減って、次第に破壊されていき、その結果炎症が起こり、関節の一部が腫れたり痛みが生じます。

imgur/NathanielWise

変形性関節症は、加齢による関節の磨耗や断裂だけでなく、事故、靭帯の損傷、先天性奇形などによっても起こります。しかし、一般的には、体質や体力不足、そして不適切な食生活などが変形関節症の発症と進行の大きな要因と言われています。理学療法とリハビリテーション医学の専門家であるフェルナンダ・メンデス・カルドーゾ博士によれば、「偏った栄養状態は、変形性関節症の発症の最大要因のひとつ」だそうです。

体重増加

不適切な食事と運動不足は肥満につながります。体重が重くなると関節に過剰な負荷がかかり、摩耗の原因となります。関節障害に肥満は大敵なのです。しかし、問題は食事の量だけではありません。何を食べるかも重要です。たとえば、飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸よりもすばやく脂肪として沈着します。純粋なカロリーは同じですが、不飽和脂肪酸の方が分解されやすいのです。

Butter

軟骨の弾力性低下

体重増加による直接的な負荷に加えて、食生活は軟骨形成にも影響を与えます。身体は新しい軟骨細胞を作るために適切な栄養素を必要とするため、栄養の偏りは関節内の軟骨摩耗を促進するのです。

同時に、不適切な食事は体内の炎症を悪化させるホルモンを放出します。炎症により軟骨が柔らかくなり、弾力性が低下してしまいます。変形性関節症では、関節に炎症が起こるだけでなく、その炎症自体が病気の経過を悪化させるという悪循環が生じます。

また、酸化ストレスも軟骨の形成に影響を及ぼし、軟骨や骨組織などの細胞に損傷を与えます。酸化ストレスの発生には、生活習慣や食事が大きく関わっています。つまり、関節が痛むなら、食生活の重要性を過小評価すべきではないということです。

Laser therapy on a knee used to treat pain

避けるべき食品

次の7つの食品は体内の炎症過程や細胞の酸化ストレスに悪影響を及ぼすため、変形性関節症を予防し、軽減するために可能な限り制限することが推奨されています。

  1. 赤身の肉(牛・豚・羊・馬・ヤギの肉)やソーセージ
  2. 乳製品
  3. 砂糖
  4. コーヒー、紅茶
  5. アルコール
  6. タバコ

こうした食品を完全に避けるのは難しいかもしれませんが、できる限り量を控えるだけなら意外に簡単に達成できます。例えば、肉料理は少量を週に2回まで、乳製品については低脂肪タイプに切り替えると良いでしょう。砂糖、コーヒー、アルコールも摂取量を控えるようにしましょう。

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関節を強化する食品

新しい軟骨と弾力性のある関節の形成を促進することもできます。特に果物や野菜は、関節の痛みやこわばりを緩和するのに役立ちます。

  • ビタミンを多く含む食品:酸化ストレスを軽減
  • 食物繊維:抗炎症作用
  • 魚やオリーブ油:オメガ3脂肪酸による症状緩和
  • タマネギ、ネギ、ニンニク:関節を強化
  • ブロッコリー:軟骨の分解に関与する酵素を阻害

Brokkoli

関節の健康と栄養

厳格な食事制限を行う必要はありません。長い目で見れば、個人のライフスタイルに合った美味しいものを食べる方がよいのです。食事制限に四苦八苦しても長続きしなければ意味がありません。悪い食品と良い食品の線引きもそれほど役に立ちません。単独で変形性関節症の原因となる食品はほぼなく、特定の食品を避けるだけで変形性関節症を予防したり、治療したりすることはできないからです。

関節の健康を守る秘訣としては、大まかでいいので、果物や野菜をたくさん食べ、高脂肪の動物性食品を減らし、アルコールを控え、適度な運動をして、激しい運動は避けること。

「人は食べたものでできている」と言います。私たちの体を適切に動かすためには適切な栄養が必要なのです。

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