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熱中症や脱水症状の防止に|塩麦茶が体に嬉しい

日差しが強く気温も高いこの季節は、学校や仕事から帰宅して冷蔵庫にある冷えた麦茶をゴクゴク飲む、というのが定番という方もいるのではないでしょうか。子供のころから「夏といえば麦茶」と、当たり前のように飲んでいますが、実は夏に麦茶を飲む事はとても理に適っているのです。

夏に嬉しい麦茶の健康効果

  • 体の熱を冷ましてくれる

麦茶の原料である大麦には体を冷やす作用があると言われています。そのため、暑さで火照った体の体温を下げてくれます。また、麦茶には多くのカリウムが含まれているため、利尿作用によって尿と一緒に体の熱を体外へ放出する役割を果たしてくれます。麦茶のカリウムによる利尿作用は、カフェインほど強くないため、体を水分不足にしてしまうという心配もなく大量に汗をかく夏でも安心して飲むことができるのです。

  • 脱水症状対策になる

大量に汗をかく夏は、水分不足だけでなくミネラルも不足しがちです。そうなると気をつけなくてはいけなのは脱水症状。麦茶にはミネラルが豊富に含まれるため、水分補給だけでなく、汗とともに流れ出てしまうミネラルも同時に補給することができ、脱水症状対策に効果を期待することができます。

  • 血液サラサラ効果

麦茶の特徴の一つである香ばしい香りですが、その成分である「アルキルピラジン」には血液をサラサラにする効果があると言われています。このため、汗をたくさんかく夏は、体内の水分が減少し、血がドロドロになって血栓(血のかたまり)ができやすくなることから、熱中症や脳梗塞の発症のリスクが高まる季節です。このため血流を良くしてくれる麦茶を飲むことで、脳梗塞や熱中症予防に役立てることができます。また、血圧が気になるという方にもおすすめの飲み物です。

これら夏の体に嬉しい作用を持つ麦茶ですが、キッチンにある定番調味料である「塩」を入れるともっと麦茶の効果をアップさせることができるというのです。

麦茶に塩をプラスして健康効果をアップ

その成分から、夏の水分補給に大きな役割を果たしてくれる麦茶ですが、汗をかくと水と共に私たちの体からはナトリウムも流れ出てしまいます。そのため塩を加えることで流れ出たナトリウムを補給できるだけでなく、麦茶だけで飲むよりも体に吸収されやすくなります。最近では熱中症対策のために、塩を入れた生茶も販売されるようになりましたが、作り方はとても簡単なのでいつもの麦茶を簡単に塩麦茶にすることができます。

塩麦茶の作り方

麦茶に塩を入れると、しょっぱくなったり、味が不味くなるのではと思いますが、入れる量はほんの少量。ほとんど麦茶の味に影響を与えません。
塩麦茶の作り方は、麦茶に1リットルに対し、塩1〜2gを入れるだけでOK。

また、塩の他にも麦茶に入れるのに、おすすめなのがはちみつ漬けにした梅干し。塩分、ミネラル、疲労回復に効果のあるクエン酸が含まれている梅干しを、ひたひたのはちみつで2~3日漬けて麦茶に加えます。そうすることで、塩分の補給だけでなく疲労回復効果、また不足しがちなビタミンをはちみつで補給することができます。

古くから夏の定番として飲まれてきた麦茶。美味しいだけじゃなく、夏の体に嬉しい作用を多く持ち合わせていました。熱中症や脱水症状の防止に、夏のスポーツ時やレジャーの際、麦茶を持って行くときは塩のちょい足しをするようにしてみてくださいね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/battle_squad_re