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頭痛や肩こりといった体の不快症状|まぶたのたるみが原因だった

子どもの頃、見たいテレビがある時や家族の帰宅を待ちたい時など、眠たいけれど起きていたい、そんな思いからまぶたにテープを貼って寝まいと頑張った経験はないでしょうか。

子供時代を思い起こさせるこの行為、実は大人の私たちにとってある健康効果をもたらす方法の一つという事が判明したのです。

眼瞼下垂症(がんけんかすい)という言葉をご存知でしょうか。これは先天的理由、後天的理由(眼筋疾患・加齢・コンタクトレンズ装用・自己免疫疾患等)により、上まぶたの機能に障害が生じ、まぶたが開きづらくなる疾病の一つ。

まぶた

この症状によりまぶたが下がってしまうと、まぶたの力だけでは目が開かず、視界を保つため代わりにおでこの筋肉を使って、まぶたを持ち上げようとします。これによりおでこにシワが入るだけでなく、常におでこの筋肉が緊張した状態になってしまうのです。そして実はおでこの筋肉は、後頭部・肩・腰の筋肉とつながっており、おでこの筋肉が緊張すると、その緊張が全身に伝わり、頭痛・肩コリ・腰痛を引き起こしてしまうことがあるのです。

頭痛

眼瞼下垂症と聞くと、まぶたのたるみを除去する手術が必要と思われがちですが、冒頭にあげたようにおでこの筋肉を緊張させずにまぶたを上げる仕組みを使えば、頭痛や肩こりなどの不快症状を簡単に改善する事ができるのです。以下に自宅でできる簡単な方法を紹介していきます。

1. まぶたをテープで止める

4〜5センチに切ったテープの一方の端を目を閉じたまぶたの上に貼り、目を開いてもう一方の端をおでこに向かって張るだけ。外出しないと決め込んだ日には一番手っ取り早くできる方法です。

2. アイプチを使って二重にする

二重メーク用ののりやシールを使ってまぶたを持ち上げるだけ。メイクついでに目ヂカラが上がるだけでなく、頭痛や肩こりの解消につながります。
※二重メーク用品を安全に使用するため、各製品の使用上の注意を必ず守ってください。特に注意して頂きたいポイントは、①まぶたに赤み・腫れなどが出た場合(成分が肌に合わない場合)は使用を中止する ②まぶたを上げる際には、まぶたを傷つけないように優しく持ち上げる ③付けたまま寝ない、など。

3. まぶたを上げるおでこ体操でおでこの緊張をほぐす

3.1 両手の親指を耳の下に当て、他の指をおでこに当てます。
3.2 指をしっかり押し当てながら、おでこをギュッと上に押し上げます。
3.3 押し上げた状態をできるだけ長く維持し、これを5〜10回繰り返します。
(おでこを押し上げるときに息を吸い、下げるときに息を吐くと効果的です)

4. 3で紹介したおでこ体操に可能な方はヘアバンドとポニーテール(またはお団子)を組み合わせる

ヘアバンド

おでこの緊張をほぐしながら、ヘアバンドとポニーテールをする事で、まぶたが上がった状態を維持する事ができます。これで頭痛や肩こりの改善により効果的にアプローチする事ができます。ボブの方はハーフアップにヘアバンドの組み合わせも◎。

ボブ

眼瞼下垂症は先天的なものもありますが、老化の他にも、花粉症やメーク落としなどで目をよく擦ったり、コンタクトレンズの長期使用などが原因で起こる疾病です。実際に上記にあげた方法を実践し、症状の改善がみられた方が多いようです。

日頃から頭痛や肩こり、または腰痛があるという方は、もしかしたらまぶたのたるみによる全身の緊張から来るものかもしれません。気になる方はぜひ試してみてください。

※頭痛・肩こり・腰痛には様々な原因があります。長引く場合には医師の診断を受けることをお勧めします。