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いびきや口内トラブルからほうれい線改善まで|口呼吸を予防して健康を維持する方法

健康に欠かせない良質の「睡眠」。睡眠は心身ともに疲労を回復させるだけでなく、エネルギー代謝を促進するホルモンの働きが活発になり太りにくい体質づくりに役立ちます。また脳内疲労を回復させストレスを解消したり、成長ホルモンの分泌を促し肌を健やかに保つ働きをもっています。

睡眠

しかし、しっかり睡眠をとっているつもりでも「寝起きのすっきり感がない」「日中体がだるい」という睡眠への不満を抱えている人も多いのでは。

もしかしたら、その不満の原因は睡眠時の「口呼吸」にあるかもしれません。

口呼吸

良質な睡眠を妨げてしまう口呼吸は無意識にするだけに、意識して予防することはなかなか難しいもの。
しかしある簡単な方法で予防をすることができると言われています。それが口テープと呼ばれる方法で、寝る前にサージカルテープやマスキングテープなどを5センチほどにカットし、口に縦に貼るだけ。

こうすることで口が閉まり、口呼吸を予防できるというもの。口呼吸を予防することで得られる健康へのメリットは以下の通り。

  • いびきや睡眠時無呼吸症候群の予防
    口をあけて寝ていると舌が後方に落ち込んで気道をふさぎ、空気の通りが悪くなることから、いびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こすおそれがあります。また無呼吸のために目が覚め睡眠不足も引き起こす可能性も。
    口テープで睡眠時に口が閉じられると、舌が喉の後方へ落ち込みにくくなり、空気の通りが良くなります。そのため、いびきや睡眠時無呼吸症の改善を期待することができると言われています。

いびき

  • 高血圧の予防
    睡眠中は自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを調整している神経)のうち、体を休息モードにする副交感神経が優位になり、血管が拡張して、血圧が下がります。
    しかし口呼吸によって無呼吸や睡眠不足になると、副交感神経が十分に働かないため、自律神経が乱れ高血圧へとつながる可能性を高めてしまいます。
  • 風邪や感染症の予防
    鼻の穴の中に生えている細かい毛や粘膜は、空気中を浮遊しているウィルスや病原菌、アレルギー物質が体内に入るのを防ぐ天然のフィルターの役割をもっています。しかし口呼吸をするとこれらの細菌やウイルスがダイレクトに気管に入ってくるため、風邪を引きやすくなったり、感染症にかかりやすくなります。鼻の天然フィルターを使うことで風邪を引きにくい体づくりに役立ちます。

風邪

  • 虫歯、歯周病、口臭予防
    人間の唾液には「リゾチーム」という酵素の一種が豊富に含まれ、これは口の中のばい菌の繁殖を抑え込む働きをもっています。
    口呼吸をすることによって唾液が乾燥することでリゾチームの働きが悪くなると虫歯や歯周病、口臭など口内のトラブルを起こしやすくなります。
    鼻呼吸に切り替えれば、この口内トラブルの予防につながります。
  • ほうれい線、二重アゴ対策
    睡眠時に口が開いた状態でいると表情筋が緩んだ状態になっています。それが続けば、口角やフェイスラインが徐々に垂れてほうれい線や二重アゴの原因にもなる可能性があります。口を閉じることで顔のたるみ対策に。

睡眠時の口呼吸は、多くの人がその症状を自覚していないと言われています。いびきのほかにも、起床時に口の中が乾燥しているのどが痛い口臭がある寝ている間によだれが出るなどの症状がある場合は口呼吸をしている可能性があります。

睡眠時間を確保しているけど睡眠不足と感じる、または高血圧や口内トラブルなどの症状がある方は、簡単にできる口テープを試してみてみるといいかもしれません。

プレビュー画像:©︎Facebook/Shingo Yasutake