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子育てでよくある9つの間違った行動

子どもの健やかな成長を願うのが親心。でも直感的に正しいと思ってやっていたことが、実は間違っていることもあります。場合によっては、気づかないうちに子どもにとって害となっていることも。ここでは、子どもを守るために知っておくべき9つの注意点をご紹介します。

1. ベビーベッドにおもちゃを置かないで

赤ちゃんのベッドにはマットレスとシーツ、そして小さな毛布があれば十分です。かわいいぬいぐるみやおもちゃと一緒に寝かせてあげたいという親心はわかりますが、ベッドに置かれたぬいぐるみやおもちゃで子どもが窒息する事故が実際に起きています。特に乳幼児期にはベッドに色々な物を置かないようにしましょう。

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2. 夜は電気を消して

子どもが少し大きくなると、暗いのは怖いから電気を消さないで!と言われることがあります。でも子どもの健康のためには、寝るときは常夜灯を含めて電気は消した方がよいのです。というのも、睡眠ホルモンである「メラトニン」は真っ暗なときに最も多く分泌されるのです。メラトニンが多く分泌されると睡眠の質が上がり、成長ホルモンが多く分泌されます。つまり、子どもの成長のためには真っ暗にするのが一番。でも、どうしても暗闇を怖がって眠れないなら、ベッドサイドにオレンジ色の間接照明をつけて、眠りに入りやすい環境を整えてあげましょう。

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3. 自分で食べるようになったら、スプーンで食べさせるのはやめる

子どもが自分で食べ物を食べることができるようになったら、親は食事を極力手伝わないほうがいいようです。幼少期にスプーンで食べ物を与えられる時間が長いほど、その後の人生で肥満になりやすいという研究結果が出ています。これは、食べさせられることに慣れると、子どもが自分の食べる量を推測することが難しくなり食べ過ぎてしまうため、結果的に体重が増加するからだと言われています。逆に、自分で食べる子どもは自分のペースで食べるという選択肢があるため、健康的に食べる習慣が身につくのです。

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4. 無理に食べさせない

親は(そして、特におじいちゃん、おばあちゃんは)、子どもが食事を残すことを嫌がる傾向があります。確かにもったいないし、たくさん食べて大きくなってほしいですよね。でも十分に食べたと自分で判断したのであれば、子どもの判断を尊重しましょう。無理に食べさせていると、子どもはいつ食べ終えるべきかわからなくなり、不健康な食習慣が身についてしまいます。

でも…食べないと大きくならないのではと不安かもしれませんが、ご心配なく。小さい子どもは一度にたくさんの種類を食べなくてもいいのです。逆に、多くの栄養素を吸収しすぎると、消化器系に問題が生じることがあります。

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5. くすぐらないで!

子どもが笑っている=楽しんでいると勘違いして、子どもをくすぐる親は大勢います。でもカリフォルニア大学の研究者らは、くすぐられて笑うことと楽しくて笑うこととは同じではないことを発見しました。くすぐられて笑うのは、コントロールできない反射であって、幸せな笑いではありません。子供はくすぐられるのが嫌でも笑い続け、親はいつやめるべきか判断できません。子どもが「くすぐって!」と言うとき以外は、くすぐり遊びはやめておきましょう。

この記事では、くすぐりの弊害をさらに詳しく説明しています。

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6. 厚着に注意!

小さい子どもの手足が冷たくなっていると、すぐに服を着せて温めようとする人がいます。でも、そんなに着せなくても大丈夫。幼児の体温調節機能は未熟なので、体の一部が他の部分より冷たくなったり暖かくなったりすることが普通に起こります。なので、手足が冷たくても、お腹が冷えていなければ問題ありません。むしろ、必要以上に温めすぎてしまうことの方が子どもにとっては危険があります。首に汗をかいていたり、皮膚がピンク色になっている場合は、明らかに温めすぎです。

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7. 分けっこを強制しないで

2歳ごろになると、子どもは「自分のもの」という意識を持ちはじめます。ですから、これを奪おうとする人は侵入者。嫌がって当然なのです。でも、このことを理解している親はあまりいません。子どもがおもちゃを他人に貸してあげないと、「けち」とか「わがまま」だと感じてしまいます。ですが心理学者によると、おもちゃを無理に共有させることには後々よくない影響が…。自分の持ち物を共有することを強制された子どもたちの多くが、大人になってから自分自身のニーズや希望に耳を傾け、それを実行することができないことが分かっています。

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8. 清潔にしすぎない

赤ちゃんがいる家では清潔にしなくては!と神経質になりがち。でも、さまざまな国の研究で、無菌環境は子どもの発達に悪影響を及ぼすことがわかっています。無菌環境で育てられると、免疫系の形成が遅くなり、感染とたたかえない身体になるのです。また、無菌環境はアレルギー反応も促進します。泥んこ遊びや他の子どもとの接触は子どもを強くするもの。オモチャをすべて除菌消毒!などはまったく不要なのです。

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9. トイレトレーニングはのんびりと

いつトイレトレーニングを開始するかは、親にとっては論争の的になる話題です。でも小児泌尿器科医のなかでは、「あまり早くに始めるべきではない」という点で意見が一致しています。1歳か1歳半ごろの子どもたちは、まだ身体からの信号にどう反応したらいいのか分かりません。また、この年齢では膀胱が十分に発達していないため、自分で排尿をコントロールすることが難しいのです。膀胱が完全に発達するには約3〜4年はかかると言われています。

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親であることは一生の仕事であり、考慮すべきことがたくさんあります。特に幼少期の親の行動は子どもの人生を左右することも。完璧な親はいませんが、子どもが健康に育つように正しい知識を知っておくことは大切ですね。