体にいい食べ物への不健康な執着「オルトレキシア」

皆さんは食べ物を選ぶとき何を重視しますか?「美味しさ」「値段の安さ」「栄養」など、人によって優先順位は違うでしょう。 また、食へのこだわりが強い人もいれば、食事はお腹を満たせばなんでもいい、という人もいます。でも色々な要素のバランスをとって選んでいる人がほとんどです。

しかし、世の中は健康ブーム。SNSのタイムラインを埋め尽くすヘルシーなライフスタイルやおしゃれなヘルシーフードの投稿を見ているうちに、健康=ステータスシンボルであると錯覚してしまいそうになります。

 
 
 
 
 
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そんななか、自分が身体に良いと思ったオーガニック・有機製品、無糖、全粒穀物、ベジタリアンフードなどにこだわりすぎて、他のものを一切受け付けなくなる「オルトレキシア」と呼ばれる新型摂食障害が注目されています。

真面目で美意識が高い人ほどなりやすいと言われるオルトレキシア。その特徴を詳しく見ていきましょう。

1. ヘルシーフード以外は口にしない

オルトレキシアの人は、ヘルシーでナチュラルな食品にこだわり、それ以外は口にしたくないと考えるようになります。たとえば、肉、小麦粉、砂糖、グルテンなど健康に良くないと言われる食品は一切食べません。ときには果物しか食べない人もいます。

でも、たとえその情報が正しいとしても、「〇〇だけを食べる」や「〇〇は食べない」という食生活では、ビタミン、ミネラル、タンパク質などが不足します。そして、健康的な食事を徹底すればするほど栄養バランスは逆に崩れてしまうのです。

Efrat 1

2. 砂糖はタブー

健康上の理由から、糖分摂取量に注意し、必要に応じて制限する必要があるのは確かです。しかし、甘いものを好むのは遺伝的に人間に根ざした本能。砂糖を含むあらゆるものを厳しく禁止する人は結局自分自身を傷つけることになります。砂糖の入った食品を取るたびに、「太る」「セルライトができる」などなど罪悪感を感じてストレスを溜め込み、余計に甘いものが食べたくなってしまうという、過食と罪悪感のサイクルを招いてしまうのです。

 
 
 
 
 
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3. 「有機」食材しかダメ!

オルトレキシアの人の多くが、オーガニック(有機)製品にこだわります。しかし、農薬を極端に恐れることで逆に体調を壊す人も。有機栽培の食材はいつでもどこでも手に入るものではなく、価格も高く、品数も少ないため、逆に栄養失調になってしまうのです。

また、従来の栽培法でも、例えば、ジャガイモやニンジンは農薬にあまり汚染されていません。こうした食材まで有機農法にこだわる必要はありません。

silver lake farmers' market

4. ローフード(火を通していない食品)にこだわる

ベジタリアンやビーガンのなかには、野菜を生で食べることにこだわる人もいます。これは加熱することで本来野菜が持つ栄養素やビタミンなどが破壊されるためです。しかし、逆に加熱調理によってのみ体内に吸収されやすくなる栄養素もあります。たとえば、ニンジンに含まれるベータカロチンやトマトに含まれるリコピンなどです。

さらに、ローフードにこだわると、ほうれん草やインゲン、イモ類など生食に適さない野菜は食べられなくなり、野菜や果物の選択肢が制限されてしまいます。また、生の野菜は消化が悪いため、消化不良を引き起こす危険がある点も注意が必要です。

Juicing

5. お腹いっぱい食べない

食習慣は学習されたものです。赤ちゃんや小さな子どもたちは、何時であろうと、おなかがすくとその都度、お腹いっぱいになるまで食事をします。しかし、私たちは成長につれて食事の時間を学んでいき、固定された時間に食事をとることに慣れていきます。

オルトレキシアの人は、ヘルシーだと思うもの以外のものを一切食べません。食べるものの選択肢は狭まり、他人と食事する機会も減っていきます。満足感よりも、ヘルシーだったかどうかが食事の重点になってしまいます。そうなると食事の楽しみはなくなり、食事をすること自体に罪悪感や恐怖が生まれ、食欲不振に陥ってしまうのです。

 
 
 
 
 
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結論

健康的な食事にとらわれすぎて、身も心も蝕まれてしまうオルトレキシア。「拒食症」と同じく強迫神経症の一種で、症状としては、やせすぎ、栄養失調、体調不良、肌荒れ、イライラ、不安などが起こります。不健康な食事をしている人を批判してしまうため、人間関係のトラブルにつながることも多く、生活すべてに影響を及ぼします。

何事もやりすぎは禁物。健康にこだわりすぎて健康を害してしまっては本末転倒です。ヘルシーな食生活にこだわりすぎている自分に気づいたら、バランスよく食事を楽しむことを心がけてみてはいかがでしょうか。

体重が増えたことで自信をつけた女性たちのビフォーアフターも併せてご覧ください。

プレビュー画像: © Instagram/Janet Ford

出典

stern,

t-online,

wdr,

プレビュー画像: © Instagram/Janet Ford

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