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子育て|イヤイヤ期を乗り切る7つのコツ

「魔の2歳児、悪魔の3歳児」と呼ばれるこの時期の子どもたちが、かんしゃくを起こす理由は数え切れないほどあります。コップの色が違うとか、シリアルバーガ折れたとか、コンセントに指を差し込みたかったのに止められたとか…。赤ちゃんの頃の夜泣きやギャン泣きには耐えられたのに、2歳児の反抗ぶりには精神的にヘトヘトという親は多いはず。

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自発性や自立心が芽生える2歳から3歳にかけて、言語の発達は急速に進み、自己主張する言葉も覚えていきます。体とこころを動かす脳が約80%まで完成する大切な時期なのです。でも子どものイヤイヤ期、第一次反抗期は親にとっては受難の時期。

子どもはなにに反抗しているのか

第一次反抗期は早い子では1歳半くらいから3歳くらいまで続きます。小さな頃はダメと言ったらわかってくれたのに、イヤイヤ期の子にはなにを言っても全力で反抗されてしまいます。これは子どもが自分の意見を持ち始め、自分で何かを達成しようとしている証拠。うまくいかないので欲求不満となり、かんしゃくとなって現れるのです。

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かんしゃくの引き金となるのは、やりたいことを制限されたとき、思っていたのと違う結果になったとき。小さな子どもは、なぜこんな結果を招いたのか理解できないのです。

また感情を抑えることもできません。怒りと欲求不満に圧倒されて、ギャン泣きしてしまうのです。でも泣き叫んだり地団駄を踏んだりするのは子どもにとってはストレス軽減法でもあります。

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この時期の子を持つ親は、子どもの反抗は悪いことではないということを理解しておきましょう。子どもが自立を学び始める大切な成長過程で、親にとっても子どもとの接し方や叱り方を学ぶ機会。魔の2歳児と過ごす上で役立つ7つのコツをご紹介します。

1. 理解を示す

気持ちを理解しているということを、子どもに見せましょう。膝をついて子どもの目線に合わせます。子どもの目をまっすぐ見て話しかけましょう。イヤイヤ絶頂期だと、肩に手を置かれるのさえ嫌がる子どももいるので様子を見ましょう。

解決はしなくてもいいので、子どもの言い分を聞いていることを示しましょう。「怒ってるんだね」「悲しいんだね」「…したかったんだね」など事実を述べるだけです。親が事実を伝えれば、子どもは今自分がどんな感情で、どんな状態なのか理解を助けるのです。

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2. 忍耐

「いい加減にしなさい!」と怒鳴りつけたくなるかもしれませんが、イヤイヤ期の子どもと接するにはまず親が忍耐力を養うことが大切です。

我慢の限界を迎えたら、子どもから距離を置きましょう。部屋を出てひとりになり、深呼吸をして怒りと絶望感を吐き出してしまいましょう。いい子にしないと罰を与えると脅したり、叩いたりするのは効果もなく、また子どもの状況理解を一向に促進しません。

3. 子どもの注意を逸らす

とくに公共の場では子どものギャン泣きはできるだけ避けたいもの。でも子どもは場所を選ぶことはできません。例えば公園に行ってイヤイヤスイッチが入ったら、「アリがいるよ!」とか「蝶々が飛んでたよ!」など。イヤイヤ期初期の子どもには効果的です。

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4. 危険なこと以外は流す

子どもが自分で選択し、自分でやり遂げるのを見守るのは子どもの自立を育む上で大切なこと。子どもに危険が及ばない程度なら、なすがままにしておいてもいいのです。

子どものいる生活は、思い通りにならないことがほとんど。子どもは大人のペースで動けませんし、自立を探る2歳児には自分で取り組む時間が必要なのでさらにペースが遅くなります。子どもの身に危険が及ぶ状況以外、流すくらいの心構えでいましょう。

5. 選択させる

真冬なのにコートを着たくないと言い張られたら、代わりに何を着たいのか聞いてみましょう。ズボンを履きたくないというなら、パンツのままがいいの?と思いたくなりますが、もしかしたらこのズボンは嫌だ、という意味なのかもしれません。どっちのズボンにする?と選択させましょう。

食べ物やお散歩の場所なども、「イヤ!」と言われたらAかBか選ばせると有効です。

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6. だらだら話さない

泣きわめく子どもは、周りの状況を理解できません。感情に圧倒されて、周囲の言うことなどほとんど何も聞こえないのです。この場合は待つしかありません。少し落ち着いたら、かける言葉はできるだけ手短にします。短い言葉で子どもの怒りや困惑に理解を示しましょう。

7. 一貫性を持つ

子どもはなんでも試すことで学んでいきます。そしてやってはいけないことがあるということも、繰り返し失敗して覚えていきます。子どもが理解しやすいよう、ダメなものはダメという一貫性を持って子どもに接することが大切です。ダメと言うと必ずどうしてダメなのか聞かれまますが、「ダメなものはダメ」と片付けず、危険性や人を傷つける可能性があることなどをその都度教えてあげましょう。

言うことを聞いてもらおうとモノで釣るのは絶対に避けましょう。子どもはしっかり覚えていて、次回からご褒美なしでは動かなくなります。

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イヤイヤ期は1年、長くても2年で終わると言われています。第一次反抗期を経て感情をコントロールできるようになると、ずっと物分かりが良くなります。いつか必ず終わる、そう信じて過度に振り回されないようにしたいものです。