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最悪のシナリオを想像しがちな11の症状

胸の痛み、皮膚の異常、めまいや手の痙攣などが突然起こると誰でも深刻な病気の前兆かもしれないと不安になってしまいます。ネットで症状を検索すると恐ろしい病名が出てくるので余計心配に…。

でも、次の症状はほとんどの場合健康に影響はありません。過剰な心配は必要ありませんが、普段健康すぎて医師の診断を受けていない人は、この機会に念のために検査を受けておけばさらに安心です。

1. 皮膚の下のコブ

皮膚の下で少しずつ大きくなるコブのようなできもの。恐ろしい腫瘍かと思うかもしれません。でも皮膚の下でポッコリ膨らんだコブは脂肪腫と呼ばれる良性の脂肪の塊です。40代以上でできる確率が増え、通常は背中や首、頭や肩にできます。拳ほどのサイズまで大きくなることがありますが、痛みなどがない場合はそのままにしておいて問題ありません。取り除いでも再びできる可能性があります。

2. 爪に入った縦線

爪に縦に何本も入った線。これはシワのようなものです。栄養素が欠乏しているとか、深刻な病気の前兆と捉えがちですが、単なる老化のサインで特に問題はありません。でも黒や茶色の線が入っていたり、横方向に線が入っている場合は医師の診断を受けてください。

3. 筋肉のけいれん、こむら返り

筋肉がビクッとけいれんしたことは誰でもあると思います。なんども続くと神経の病気ではないかと心配になるかもしれませんが、大抵は精神的な緊張状態、筋肉が疲労している、または水分不足など筋肉けいれんの原因はそれほど深刻なものではありません。お酒を飲み過ぎた日も体内の水分量が不足し、こむら返りやけいれんを起こしやすくなります。

4. 目の充血

朝起きて鏡を見たら、目が充血していても落ち着いて。失明するわけではありません。激しいくしゃみをしたり、目を強くこすったりすると毛細血管が切れて内出血を起こします。眼精疲労などでも充血は起こります。目の充血には目を休ませてあげるのが一番です。

でも目が真っ赤になるほど充血していたり、頻繁に重い充血になるようだったら必ず医師の診断を受けてください。

5. 手の震え

突然手が震え出したら、パーキンソン病ではないかと不安になるかもしれません。でもほとんどの場合手の震えの原因は無害なものです。食事を抜いたり、極度の緊張状態にあると手が震えます。ビタミンB12やヨウ素不足に陥った場合も手の震えが起こることがあります。食事をして体を休めても手の震えがあるときは、病院で電解質のバランスをチェックしてもらった方が良いでしょう。

6. 視界に蚊が飛んでいるような黒い点が見える

多くの人がすでに経験している、もしくはこれから経験することのひとつにこの「飛蚊症」があります。目の前を小さな虫か糸くずのようなものが動いているように見える現象です。普段は気づかなくても、白い壁を見たときや空を見たときにはっきりと現れることが多いと言われています。
ほとんどの場合、飛蚊症は加齢に伴う生理現象で心配はいりません。飛蚊症自体はだんだんと慣れてくるため治療の必要はないとされていますが、網膜はく離を発症した人の多くが初期段階で飛蚊症を経験していることも事実なので、飛蚊症が出たら一度医師の診察を受けておくと安心です。

7. 関節が鳴る

 体のあちこちの関節が鳴るのは、老化のせいでも関節に異常があるからでもありません。通常は関節内の空気が移動するため音が鳴るのです。歩くたびに足首の関節がポキポキ鳴るなど、人によって鳴り方に差がある理由は解明されていません。でも痛みや違和感がなければ異常はありません。

8. もの忘れしやすい

もの忘れをしやすくなったからといっても、必ずしもアルツハイマーの初期症状ではありません。精神的なストレス、多忙、疲労、過剰なアルコール摂取などが引き金となることがわかっています。十分な休息とエクササイズで心身をリフレッシュさせることで、記憶力が戻ることが多くあります。ただ、日用品の使い方を忘れたり、数分前の行動を忘れたりし始めたら、すぐに医師の診断を受けましょう。

9. 皮膚に突起ができる

皮膚は体の中で一番大きな器官で、体全体を包んでいます。年齢を重ねるとともにブツブツと柔らかい突起のようなものができてくることがあります。これは軟性線維腫と呼ばれており、良性の腫瘍で皮膚ガンなどの初期症状ではありません。首や脇の下などにできることが多い軟性線維腫は悪影響はありませんが、皮膚科医で簡単に取り除くことは可能です。

10. 立ちくらみ

立ち上がったときにめまいがするのは、血圧が一気に低下したために起こるもので特に心配はありません。しばらく目を閉じてじっとしていれば、自然と回復します。

11. 胸の痛み

胸部に痛みが走ると心臓病では!?と心配する人もいるかもしれません。でも大抵の場合は胸焼けやストレス、不安や筋肉の緊張などが原因で痛みを感じることがほとんどです。でも痛みが長引くようだったら念のため医師の診断を受けましょう。息切れや吐き気を感じ、痛みが腕や胸、背中にまで広がっているように感じたら救急車を呼んでください。心臓発作を引き起こす前兆の可能性が大です。

上記の症状を感じても、まずはパニックにならないことが大切です。でも痛みや違和感が続くようだったら、インターネット検索はやめて病院に向かいましょう。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Heather Thomas , ©︎Pinterest/Melvin W Davis

最悪のシナリオを想像しがちな11の症状