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全然頭が働かない…脳が鈍いと感じたら10の習慣を見直してみて

私たちの脳はとても複雑で、未知の領域を多く抱えています。でも、私たちが無意識に習慣化していることが、脳の働きを鈍らせ、機能を失わせていることがわかっています。歳を重ねても脳も体も健康でいるためには、見直した方がいい10の習慣をご紹介します。

Bild Einleitung

1. 睡眠不足

睡眠不足はイライラするだけでなく、脳も本来通り機能できません。集中力、記憶力ともに大幅に低下します。深く眠るためには、眠る準備を入念に。寝る前は精神が高揚するようなことはせず、テレビやYouTubeも控え、本を読んだり日記を書いたりすると入眠を助けてくれます。

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2. 一度に複数のことをする

一度に複数のことをするのは、脳には大きなストレスです。マルチタスクは注意力が分散されるので、睡眠不足よりも脳は機能しなくなることがロンドン大学の研究でわかっています。電子機器を長時間使用はさらに脳に負荷をかけるので、誰かと会話している最中にSNSを頻繁にチェック、メッセージを送るといった意識せずに行っている複数の行動が脳を疲弊させているのです。短期的には高揚感を得て幸せホルモンを放出させますが、長期的に見れば脳の働きを悪化させています。

人が一度にこなせるタスクは最大でも2つ。他の人よりもなんでも一度にこなせると思っていても、1つのことに集中した方が効率も質も上がります。

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3. 塩分の摂りすぎ

塩は私たちの体になくてはならない要素ですが、現代の生活では積極的に摂らない方が良いもののひとつ。塩分の摂りすぎは自覚しにくいもの。食事に塩を振らないと気が済まない人は気をつけてください。

塩分過多は高血圧、動脈硬化、生活習慣病、慢性腎不全などの原因になり、脳卒中のリスクも高めます。塩分の過剰摂取は、少しずつ脳の働きを悪化させているのです。

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4. スタバで仕事をする

「スタバで仕事をする」と言っても、スターバックスでテキパキ働く従業員のことではありません。スタバにノートパソコンを持ち込んで仕事、勉強をする、意識高い系の人たちのことです。周囲のざわつきや騒々しさは、脳の情報収集能力を著しく低下させています。重要な仕事や、勉強は静かな場所で行う方が質が上がります。

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5. 不安を感じる

不安感は体に大きな影響を与えています。舞台に出る前などの一時的な不安や緊張は、脳内にアドレナリンが放出されるため短時間、脳の機能を高めてくれます。一方で、長期的に感じる緊張や不安感は、脳にまったく反対の影響をもたらします。脳は正常に機能しないので、理論的な思考はほとんどできなくなってしまいます。

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6. グリセミック指数(GI値)の高い食べ物

GI値とは炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードのこと。GI値の高い食べ物、つまり急速に糖に変わる食べ物を食べると、血液中の糖質が急激に増えるためいち早く体のエネエルギーになります。しかしその後、血糖値は急激に低下するため、頭がぼんやりして記憶力が低下します。エネルギーが持続しないので、すぐに空腹を感じ、ますます集中しにくくなるのです。

脳のエネルギーを長期的に維持するには、果物、野菜、全粒穀物などGI値の低い炭水化物を摂るようにしましょう。

7. 部屋が暗い

光を浴びる量が少ないと、脳に悪影響を与えます。暗い部屋、光が乏しい部屋に長時間座っていると、記憶力、思考力ともに低下します。仕事の時は、適度に明るい場所に移動しますが、眠る前などは薄暗い空間を作ってリラックス効果を高めましょう。

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8. 一人の時間が長い

一人暮らしでも孤独とは限りませんし、結婚生活をしていても孤独を感じている人もいるでしょう。他人との会話や交流を持つことで人は幸せを感じるだけでなく、脳が活性化します。ただ、ストレスを与えるだけの相手と交流しても意味がありませんが、脳を活性化させたかったら複数の人と話す機会を増やしてみましょう。

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9. テレビの見過ぎ

テレビの見過ぎは、脳の状況を認識し処理する能力を低下させることが複数の研究で明らかになっています。長期的にはテレビの見過ぎによって、状況を解釈し、その解釈に基づいて反応するという能力を少しずつ失っているのです。ただ、テレビを見る時間と、外に出かける時間、他のアクティビティをする時間、とバランスよく時間を分配していれば問題ありません。テレビを付けっ放し、テレビの前から離れずずっと見ている状態は危険です。

My DVD's....getting close to 1,000!

10. 聴力の低下

聴力の低下は、認知能力に大きな影響を及ぼします。高齢になり聴力が低下するのは仕方のないことですが、補聴器を使って聴力をある程度取り戻せば脳の機能を阻害することはありません。普段からヘッドフォンなどで爆音を聴き続けている人や、騒音の中で仕事しなければいけない人などは、聴力を急速に失っている可能性があります。脳の機能に影響を与える前に、騒音対策を取りましょう。

Woman with Headphone

脳は知らずのうちに体から多くの影響を受けています。脳へのストレスを減らしてあげれば、仕事の効率も上がり、健康にも良い効果が期待できます。

今よりさらに脳を活性化させたいなら、初めてのことにチャレンジし続けましょう。新しい場所や人との出会い、習い事や楽器、スポーツなど、何か新しいことを学ぶと、年齢を重ねても健康な脳を維持できるでしょう。

プレビュー画像:©︎flickr/Kari Sullivan, ©︎flickr/Joanna Bourne