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あまり知られていない糖尿病の意外な症状

今やその罹患者数は約329万人と言われる糖尿病。さらに国内では糖尿病が疑われるいわゆる予備軍と呼ばれる人は約1千万人いると言われています。また、その患者数は日本だけでなく世界的にも急増しています。

食生活の乱れや運動不足から肥満が増加したことによって、その患者数が増えたと言われる糖尿病。自覚症状が乏しく、放置してしまうと、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中などと言った合併症をきたす恐れがあるため、早期発見、早期治療が重要です。

以前こちらの動画でもよくある糖尿病の兆候6つをご紹介しましたが、ここではあまり知られていない糖尿病の症状を紹介します。

あまり知られていない糖尿病の意外な症状

1. 手足が乾燥して痒い

糖尿病により血糖値がその許容範囲を超えたときに起こりやすい症状であり、しかしあまり知られていないのが「皮膚の乾燥と痒み」。痒みが出やすいのが、手・腕・脚・足です。糖尿病は、血液の循環に影響を与えるため体の末端部分に異常が起こりやすいと言われています。冬場などは、特に乾燥のせいかと思いがちですが、糖尿病の初期症状の場合もあるのです。

2. 頭皮が乾燥してフケが出る

フケと糖尿病はなんら関係はないのでは、と思いがちです。しかし血糖値が高くなると、体が余分なグルコースを尿と一緒に排出しようとするため、体内から余分な体液を排出する際に体のある部分が脱水症状のような状態になる事があるそうです。そのため頭皮が乾燥し痒みやフケといった症状が現れるのです。

3. いびきがひどい

いびきは睡眠時無呼吸症候群の一つとして知られています。睡眠時に気道の筋肉が緩んで閉塞し(中年の肥満男性に多い)、呼吸が妨げられる症状です。これにより呼吸が妨げられると、肺に酸素が届きにくくなり、グルコースの代謝が妨げられることで血糖値が高くなり糖尿病を発症するリスクが高まるそうです。糖尿病患者にはこの睡眠時無呼吸症候群がよく見られ、これを予防することは、糖尿病の発症を防ぐことにもつながると言われています。

4. 耳が遠くなった

耳と糖尿病と聞いてこの2つが結びつく人はなかなかいないと思います。しかし2008年に行われた研究によると、糖尿病の人は難聴になるリスクが、そうでない人よりも2倍ほど高くなることが分かっています。その理由は血糖値が上がることで内耳の神経と血管が損傷するため、内耳の感覚細胞から大脳までの音を感知する機能にダメージを与えてしまうのだそうです。もし急に耳が遠くなったと言う方は医師に相談する事をおすすめします。

一般に糖尿病の諸症状としては、喉の乾き、視力の低下や原因不明の体重減少などがよく知られています。上記症状は、ストレスや加齢、または季節的なものだと自己診断してしまいがちですが、一つでも当てはまるようであれば早急に医師に相談し、糖尿病の可能性がないか確かめた方が良さそうです。

プレビュー画像:©︎Pinterest/onegreenplanet.org, ©️Pinterest/healdove.com

あまり知られていない糖尿病の意外な症状