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Lifehacks

毎日、飲み水と風呂に混ぜる。変化を感じるまで、そう長くはかからない。

マグネシウムは海の元素の一つであり、健康を維持するために不可欠な主要ミネラルの一つです。骨、筋肉、脳、神経などヒトのからだの中に広く存在し、骨の形成を助け、血圧を正常に保つ働きがある他、約300種類の酵素の働きを助けるといわれています。

マグネシウムは、ナッツ、藻類、大豆、魚介類などに豊富に含まれ、サプリメントや製剤などでも摂取することが可能です。しかし、現代ではストレスや、アルコールやカフェイン摂取、精製された白いお米やパンや牛乳や肉を食べる機会が増えたりしているため、マグネシウムはどうしても不足しがちです。マグネシウムが体内で不足すると、さまざまな不調があらわれ、喘息、気管支炎、がん、糖尿病、抑うつ症状、動脈硬化、心筋梗塞などのリスクが高くなるといわれています。

Twitter/mixtecauk

マグネシウムの効果:

  • エネルギー代謝を改善する
  • 疲労感、イライラ感を抑える
  • 動脈プラーク・血栓を予防する
  • 脂質代謝を改善し、動脈硬化を予防する
  • 結節腫石灰沈着性腱板炎を予防し、関節痛を和らげる
  • 骨密度を増加し骨折、骨粗鬆症を予防する
  • 腎臓結石、膀胱結石の発生・再発を防ぐ
  • 筋肉の緊張をほぐし、痙攣などの症状を抑える
  • うつ病やその他不安神経症、神経過敏、月経前不快気分障害の症状を和らげる
  • 頭痛・偏頭痛の緩和
  • 不眠症の緩和
  • ホルモンや唾液、胃液の分泌を調整する
  • 不整脈を軽減し、心臓の病気を防ぐ
  • 体温と血圧の上昇を抑え、高血圧を予防する
  • カルシウムと拮抗して血流を調整・改善する
  • 血糖値を調整し、2型糖尿病のリスクが低くなる
  • 免疫力を再生する、などなど!

Flickr/nastiki

摂取基準

厚生労働省が発表しているマグネシウムの摂取基準は、成人の男性で~370mg、成人の女性で~290mgとなります。ちなみに妊婦の場合は、~330mgが基準値になります。一日約350mgの上限の値を守り、過剰摂取は防ぎましょう。また、マグネシウムは吸収率が3割程度と言われているので、マグネシウムを摂取するときはこの吸収率を意識するといいかもしれません。

塩化マグネシウム水

食事からのマグネシウムを増やすには、マグネシウムの多い食材を取り入れることが重要ですが、食事以外にもサプリやマグネシウムの粉末、そして皮膚から摂取する方法があります。

サプリや粉末摂取する場合は、クエン酸マグネシウムや胃の中での吸収が期待できる塩化マグネシウム、腸に対する緩下作用が弱いタウリン酸マグネシウムなど、さまざまな種類がありますが、特におすすめなのは塩化マグネシウムを主成分とした液体「にがり」です。豆乳を豆腐に変える凝固剤として使用されるにがりは、ミネラルを多量に含みながら、高価なサプリとちがって非常に手が届きやすいのが魅力です。

このにがりをミネラルウォーターや飲み物に混ぜ、1日を通して数回に分けて飲んでみてください。分量はおおきめのコップに対し2~3滴、小さめなら1~2滴が目安です。食後は吸収率が落ちるので避けましょう。

Flickr/Emilian Robert Vicol

皮膚からの摂取

マグネシウムの経皮摂取はあまり馴染みがないかもしれませんが、実はマグネシウムは口から摂取するよりも皮膚から吸収するほうが数倍効率が良いとされ、打ち身や切り傷、あせも、敏感肌、アトピー性皮膚炎などへの効果が期待できます。マグネシウムを含む市販の入浴剤や直接皮膚にスプレーすることができる塩化マグネシウムの水溶液「マグネシウムオイル」などもありますが、にがり風呂を自作することもできます。にがりの量は一般的な浴槽(200リットル)に対して小さじ2杯程度が目安です。熱すぎる温度は避け、十分に水分補給をしてから20〜30分ほど湯につかりましょう。

Flickr/jessieessex

最近なんだか調子がわるいのは、マグネシウム不足が原因かもしれません。食生活を見直し、にがり水やにがり温浴を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?