うつ病の人に言ってはいけない11のフレーズ。

WHOの発表によると世界のうつ病患者数は3億人を超え、うつ病が原因で自殺する人の数は年間80万人にもなるそうです。日本でも平成26年に医療機関を受療したうつ病・躁うつ病の患者数は合計で112万にも登ります。気分が落ち込む、なんの希望もない、やる気が出ない、物事に関心を持てないなど、この精神病の症状はさまざまです。うつ病に悩む本人だけでなく、周囲の人間も辛い思いをします。うつ病の本人とどう接したらいいか分からないからです。いくら周りの人が元気になってもらおうとうつ病患者に接しても、その方法を間違えては元も子もありません。それはうつ病に苦しむ人の気持ちを理解することができないからです。

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次の11のフレーズをよかれと思ってうつ病の人に言ってしまうと余計に苦しませてしまうので、今すぐにやめましょう。

1. 「その気持ちよくわかるよ。私だってよく落ち込むもの」

落ち込むことは誰にでもありますが、うつ病の場合その失望感は長く続くだけでなく、苦痛にさえ感じられます。挙げ句の果てに自身の存在意義までをも見失ってしまい、絶望感に苛まれるのです。

2. 「きっとよくなるよ」

良くなんてならない ー うつ病の人はそう思います。よかれと思って元気づけようとしても、それは逆効果です。この一言が原因で自分のことを全く分かってもらえていないと感じ、余計に自分の殻に閉じこもってしまいます。

3. 「でも、あなたいつも元気そうじゃない」

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うつ病の人の特技は周囲の人間に、自分は「普通で」「幸せな」人間だと思わせる事です。でも実際それは真実とは程遠い姿なのです。

4. 「元気になった?」

うつ病は数日で回復する風邪とは違います。特効薬はまだ存在しません。残念ながら、うつ病患者は回復するまで長期間カウンセリングに通い、抗うつ薬を飲む必要があります。

5. 「身体は元気なんだから、大丈夫だよ!」

精神障害は身体の病気と違って容態を目で確認する事ができません。しかし、うつ病は身体の病気と同じく専門家による治療を必要とする精神疾患なのだという事を理解しなければいけません。

6. 「もっと人と接して見たら?そしたら良くなるはずだよ」

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残念ながらこのアドバイスはうつ病患者にとってなんの役にも立ちません。うつ病になると人と交わる意欲が失われ、話すのも面倒になりつまらないと感じてしまうからです。他人がそばにいるとそれを苦痛に感じてしまうことさえあります。

7. 「もっとやりたい事をしてみたら?」

このフレーズはあながち間違いとは言えません。うつ病の人は意欲の低下とともに、今まで好きだったことや趣味に対するやる気までも失ってしまいます。そのため本来ならばその人の為になるであろう、ヨガをしたり、映画を見に行ったり、ショッピングに出かけたりといった事ができなくなってしまうのです。

8. 「君ならなんとかなる!」

うつ病患者は無気力と失望感に苛まれます。このフレーズは当事者にとって挑発にしか思えないのです。

9. 「落ち込む理由なんてないじゃない」

うつ病に悩む家族や友人を元気付けようとこの言葉をかける前に、ギリシャの哲学者エピクロスの言葉を思い出してください。「ものではなく、ものという考えが私たちを幸せにも不幸にもし得る」つまり外見が良く、いい仕事についていて、仲の良い友達が沢山いて、愛するパートナーに恵まれても、うつ病になる時はあるのです。

10. 「なんでそんなに暗いの?」

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それが分かったら苦労しません。うつ病の原因は様々で、幼少期の厳しい体験やトラウマなどの環境要因と脳血管障害や慢性的な疲労などの身体的要因、さらには遺伝的要因が挙げられます。そして離婚や死別、出産や脳内の神経伝達物質の変化などが引き金となって発症するのです。

11. 「他の人と比べてそんなにひどくなさそうで良かったね」

うつ病の容態は外見からは判断できません。うつ病が原因で自殺に至る人も存在しますが、当事者の心の中は誰にも見ることができません。ですから外見だけで判断してしまうのは大変危険です。

ではどう接したら良いのでしょうか?大事なのはうつ病に悩んでいる人が自分は1人ではないこと、あなたが側にいる事を知ってもらうことです。「1人で頑張らなくていいんだよ」や「今どんな気持ちか想像もできないけど、そばにいるよ」と優しく声をかけてあげましょう。それだけで暗い気持ちに明かりが灯されます。

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