認知症にならないための5つの予防策

世界全体で平均寿命が延び、高齢者の人口が増えるにつれ認知症患者数も増加の傾向にあります。

特に現在65歳以上の人口が全体の約27%を占める日本では、認知症患者数は462万人(2012年)と発表されており、世界でもダントツの認知症大国となっています。

厚生労働省によると2025年には認知症患者数は最大730万人、そこに認知症予備軍である軽度認障害の発症者数も含めると総数は約1300万人にも達すると考えられており、社会全体により深刻な影響をもたらす高齢化社会現象の一つなのです。

「老い」に伴い誰にでも認知症のリスクはあります。近い将来、家族の誰かが発症してしまうのではと不安を抱えている人も多いことでしょう。現在、投薬によって認知症の進行を遅らせることはできても発症した認知症を完全に完治できる薬はまだ開発されてはいません。

特効薬がないだけに、不安ばかりが募りがちな病気ではありますが、予防することのできる病気でもあります。

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認知症の予防に有効な5つの対策をご紹介します。

1. 社会的交流の維持

認知能力の維持には脳の認知機能への刺激が重要です。そのため、人と定期的に交流を持つことは非常に大切です。頻繁に友人や家族に会ったり、ボランティア活動や趣味サークルなどに参加することで退職後も新しい人間関係を築くように心がけましょう。

2. 習い事・学び事

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60歳を過ぎてから新しいことを学ぶなんて遅すぎるなんて思っていませんか?決してそんな事はありません。新たな知識や技術を習得しようとする事は精神的健康を保つ上で非常に有効な方法なのです。何歳になっても可能性に限りはありません。例えば語学学校に通ったり、ピアノやフルートなど楽器を習ったり、地域の文化センターで新たな習い事を始めたりしてみてはいかがでしょうか。新たな趣味や経験に足を踏み入れ自分の世界を広げる事は認知症予防に非常に有効です。

3. 危険因子の検診と治療

心臓機能の低下や心臓の疾患は認知症発症と進行のリスクを上げる要因でもあります。コレステロール値の上昇や高血圧、肥満や高血糖値の状態のまま放置しておくと心臓や血管に負担がかかりダメージを与えてしまいます。健康を脅かす原因となりうるこうした症状を抱えている場合は医師のもとで適切な治療を受けましょう。また鬱も認知症の発症リスクを高める要因となるため、心当たりがある場合は放って置かず、医師の診断を受けましょう。

4. 健康的な生活

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ニューヨークのコロンビア大学の研究によると、健康的な食生活と定期的な運動はアルツハイマー発症と進行のリスクを60%まで下げるそうです。心臓病を防ぎ認識能力を上げるオメガ3脂肪酸を含有する食品を摂取することがカギです。

特に、オメガ3脂肪酸を含む植物性食品を多く食べる地中海沿岸諸国の食生活は認知症予防に非常に有効です。果物や野菜、ナッツ類や精白していない全粒穀物食品を積極的に食べましょう。バターやマーガリンの代わりに上質なオリーブオイルを使うこともお勧めです。魚はDHAを豊富に含む魚や背の青い魚を選び、乳製品や鶏肉の摂取は少量にとどめましょう。赤身の肉は一月に数回程度の摂取に抑えましょう。

定期的なエクササイズは健康的な脳機能の維持のため欠かすことができません。脳の血流を促進・改善し、認知症症予防だけでなく肥満を防ぎコレステロール値を下げる効果もあります。

5. 喫煙しない 

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研究によると喫煙者の記憶力は5年間喫煙を続けただけでも著しく低下するそうです。さらに健康に有害なニコチンの摂取と関連した不健康な習慣によって認知症の発症リスクは上がります。たとえ喫煙時間そのものは短くとも、長い目で見れば喫煙によって身体だけでなく認知機能をも少しづつ蝕んでいるに等しいのです。喫煙によって肺や動脈にダメージを受けることにより、脳に十分な酸素が行き渡らなくなるからです。

 
一般的に加齢とともに認知症のリスクは上がります。特に女性は男性に比べ認知症を患いやすい傾向にあるようです。しかし原因となりうるリスク要因を避ける生活を心がけることで、認知症発症の可能性を軽減することができることは確か。充実した豊かな老後生活を送るために、まずは生活習慣から見直してみましょう。

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