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Lifehacks

減量しやすいかどうかは身体のタイプで決まる!こんなこと考えもしなかった。

健康的な体重をそれほど苦労せずにコントロールできる人がいる一方、なかなかできない人もいます。こういった個人差は、一体なぜ生まれるのでしょうか?

もちろん体型には遺伝的な要素も大きな影響を与えますが、実は人はそれぞれ自分の身体のタイプというものを持っており、その違いがダイエットの成果を左右する、といったことが最近分かってきているそうです。

アメリカで医師、心理学者として活動するウィリアム・シェルドン博士は、骨格や筋肉量、代謝などの要素を元に人の体型を大きく3つに分類し、それぞれを「エクトモルフ」、「メソモルフ」、「エンドモルフ」と名付けました。

自分の体型がどれに当てはまるかを知れば、それに最も適した運動や食事を選択することで、より効率的にダイエットすることができるというわけです。 

1. エクトモルフ(痩せ型)

このグループに属する人の特徴としては、痩せていて足が長く、むしろ体重を増やすことがなかなかできないというものです。一見無駄な肉などついていないように見えても、体脂肪を測ってみるとかなり高い数値をたたき出すことが多いといわれています。

エクトモルフ型の人は、ただ肉が付きにくいというだけで、食が細いというわけでもありません。むしろ非常に優秀な代謝及び解毒システムを体内に備えており、非常に効率的にエネルギーを消費することができるのです。ミネラルやビタミンといった栄養素が不足しがちになるという傾向が見られるものの、例えば糖尿病や肥満といったいわゆる生活習慣病にはかかりにくいということができるでしょう。

ぜい肉が付きにくい体質であるためついつい食べ過ぎてしまうという人が多いようですが、だからこそ食事の内容には注意が必要です。というのも、このタイプの人の場合、脂肪は身体の外ではなく内臓に蓄えられていく傾向が見られるからです。内臓脂肪は身体の周りにつく脂肪よりもリスクが高いということは有名ですよね。このタイプの人に適した食事は、全粒穀物を使用した食品、赤身の肉、魚、低脂肪乳、果物、野菜などです。バターなどは極力使わず、アボカドやナッツ類、オリーブオイルなどで代用するとよいでしょう。

エクトモルフ型の人に適した運動方法としては、ジョギングやサイクリング、スイミングなどが挙げられます。油断するとすぐに痩せすぎの状態に陥ってしまうため、しっかりと食事を摂ることを心がけなければなりません。

もう少しガッチリとした体形になりたいと考えた場合は、例えばクロスフィット等の筋肉に直接働きかける運動や、ウェイトトレーニングや格闘技などがオススメです。ただし、エクトモルフ型の人の場合、筋肉をつけるのが非常に難しく、さらにトレーニング後は他のタイプの人よりも多くの休息を必要とします。短期間で筋肉を効率的につけたい場合は、例えばエクササイズの後にプロテインシェイクを飲むなど、積極的にタンパク質を摂取するようにしましょう。

2. メソモルフ(ガッチリ型)

このタイプに属する人の場合、男性は肩幅が広くお尻が小さい体型の人が多い一方、女性の場合はくびれと大きなお尻を備えたいわゆる砂時計型の体型の人が多いようです。

メソモルフ型の人は生まれつき筋肉がつきやすい体質をしているため、ちょっとトレーニングするだけですぐに望み通りの結果を得ることができます。逆にこのタイプの人は、特にお尻やお腹周りについたぜい肉をなかなか落とすことができないという短所を抱えています。

オススメの運動は、有酸素運動を取り入れたトレーニングです。例えばダンスやボクシング、ヨガなど、自分が楽しめるようなものを選択するといいでしょう。また、できれば複数の動きを取り入れ、身体の様々な個所を鍛えられるよう工夫してみましょう。

ダイエットという点で言えば、メソモルフ型の人に最適なのは、運動よりもむしろ食事の見直しです。炭水化物はできるだけ避け、カロリーの低い食事を摂るようにしましょう。

3. エンドモルフ(肥満型)

エンドモルフ型の人は、一般的に背はあまり高くなく、丸顔で、腰回りがとても大きいという特徴が挙げられます。このタイプの人に共通するのは、とても太りやすく、実際皆太りぎみであるという点です。

摂取したカロリーがそのまま脂肪へと変換されます。また、本来食べたものに含まれる毒素は体内で取り除かれるのですが、エンドモルフ型の人たちはうまく毒素の処理ができず、それがさらに内臓器官の動きを鈍らせるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、他のタイプの人たちに比べて減量の効率的な方法もなく、実際に痩せようとしても大変な労力が伴うことになるのです。

まず、食事は当然ヘルシーかつ低カロリーのものを選択しなければなりません。甘いものやファストフード、炭水化物の食べ過ぎなどはもってのほかです。さらにエンドモルフ型は、食事の節制と同時にエクササイズも必須となります。その内容は脂肪を燃焼させる有酸素運動などに絞り、最低でも週3回は繰り返す必要があるでしょう。

 

 

今回ご紹介した3つのタイプはあくまでザックリとした分類であり、もちろん人それぞれの個人差に合わせたダイエット法を考えることが重要です。シェルダンはさらに76の下位分類も設定しており、中には複数のタイプの特徴を併せ持つ人もいるということです。もし筋肉ではなく脂肪が付きすぎているという人は、もしかしたらエンドモルフ型とメソモルフ型の中間あたりに位置するかもしれません。

みなさんも、もう一度自分の身体をよく見直してみるところからはじめてみてはいかがでしょうか。