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靴を脱いでしまおう:裸足で生活する2つのメリットとは

子供のころから、私たちは靴で足を締め付けながら生活しています。靴好きの人には残念なニュースかもしれませんが、どんなにデザインの美しい靴を身につけることができても、それが足にフィットするか、それが身体にどのような影響を与えるかどうかというのはまた別の話です。作りのあまりよくない靴は、歩く際に体重をうまく分散してくれず、結果的に腰を痛めたり、頭痛の原因になってしまうことがあります。

しかし、靴を履くのをやめて裸足で生活するのはどうかと考えれば、それはそれでハードルは高いと言わざるを得ないでしょう。現代人はそもそも日常生活で裸足になることはあまりなく、公衆の目の前で裸足になることに対して羞恥心すら感じるという人もいます。それでも、例えば月に一度でも裸足で生活してみるようにすると、大きな変化を感じるかもしれません。

今回は、裸足のままで生活するメリットについてまとめてみました。

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私たちは小さいころから当たり前のように、出かける際には靴を履き、足の裏を外の世界と直接触れ合わさないような生活を送っています。実は足は、例えば地面の温度や感触などといった様々な「情報」を脳に伝達するための機能を備えているのですが、この能力は現代社会においてはあまり活用されていないのが現状です。現代人にとっては、裸足で日常生活を何の問題もなく送るということなど不可能といっても過言ではないと思います。

このため、裸足での生活を送ろうと考えれば、まずしなければならないことは足を自然の環境に再び慣れさせるというトレーニングです。まずは柔らかく刺激の少ない芝生や砂の上から足の裏を慣れさせます。次に固い地面、砂利やアスファルトに挑戦してみましょう。

Children getting frostbite

裸足で暮らすことができるようになれば、すぐに足は脳へ様々な情報を伝えることができるようになります。これにより得ることのできる大きなメリットは、以下の2つに分けることができます。

1. 体が正しい歩き方を思い出す

現代では、例えばハイヒールや厚底の靴、過度にクッション性の高い靴で歩くことも多くなっています。こういった環境の中で、人々は人間本来の正しい歩き方を忘れ始めていると言われています。例えば、とがった岩などの場所を歩く際、動物は無意識のうちにかかとや土踏まずではなく足の中心部に体重をかけるようにして歩きます。これは、裸足で歩く機会の少ない現代人にはほぼ見られなくなった歩き方だそうです。また、近年、土ふまずが成長しない偏平足が増えていることご存知ですか?土踏まずが発達せず、生まれた時と同じ足の骨組で、疲れ易い、バランスが悪い体を持った人々が増えてきているのです。

裸足歩行を続ければ、悪い歩き方のクセ、骨盤のゆがみなども矯正でき、重心のバランスが取られ、姿勢も良くなります。体のバランスが整うことによる健康面のメリットは計り知れません。全身の血流の循環が改善され、全身の緊張とストレスを取り除き、腰痛・肩こり・首こり・冷えなどの症状も和らぐでしょう。

2. 足を再び強化する

裸足で生活すると、地面の危険性に対して身体がより敏感に反応するようになり、感覚器としての足の機能を育むことにつながります。はじめは足の裏に痛みを感じることが多いかもしれません。しかしこれは、見方を変えれば足が地面から得る「情報」ととらえることができます。足裏から傾斜、滑りやすさなど、路面や床の状況を把握することができ、その感覚があるから、歩いたり、走ったり、はたまた危険を回避したり、怪我などを防いだりもできるのです。五感を刺激されることで、脳の発達や活性化も促されます。足裏からの脳への刺激は、うつや神経障害などといった問題の解決につながるとも言われています。

歩く練習を繰り返していくことで、痛みを感じることがも少なくなっていき、やがては靴無しでも全く問題なく生活を送ることができるようになるはずです。

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足と地面が直接触れないと、足の裏から得ることのできる感覚が鈍り、身体の一部として本来足が備わっている機能が十分に発揮できなるということです。安全面や衛生面の問題から、昔に比べて裸足で生活する子供たちを見かけることは少なくなっているのは残念なことです。夏の海や山でなくても、家の中、自宅の庭でなど、日常生活に意識的に裸足の歩行を取り入れてみてください。得られる効果に驚くことになるかもしれませんよ!