誤解でしかない12の医学の噂

「健康は富に勝る」とはよく言ったもので、健康食品や高価な運動器具を買い込んだり、ジムに通ったり、健康のためにお金を使うのは惜しくないという人はたくさんいます。 しかし人間の体というのは複雑で、何が本当に体に良くて何が悪いかは、一概に言えるものではありません。あまりに多くの人が少しでも健康的な体を手に入れようと必死になるあまり、「あの野菜が○○○に効く」とか「○○○は体に悪いらしい」という根拠のない迷信が広まることも。今回皆さんにご紹介するのはそういった人の健康や身体の機能にまつわる科学的根拠のない12の迷信です。それではどうぞご覧ください。

1. 「肥満の原因は不健康な食事」

太っている人、肥満の人には「不摂生がたたった」というイメージがつきまとっています。もちろんそういう人もいるでしょう。ところが一概にそうとも言えないのです。例えば女性は閉経すると、脂肪燃焼を促すホルモンが減少するので太りやすくなり、筋力低下も伴って脂肪を蓄積しやすい体になっています。また体重が1ヶ月に極端に増加するときは、病気の可能性もあるのです。病気というと痩せるイメージがありますが、太るケースも存在しています。

甲状腺機能低下症、うつ病、肝硬変、腎臓病、卵巣腫瘍、副腎皮質から分泌されるホルモン異常のクッシング症候群、腎臓障害で体重が増加しやすいネフローゼ症候群などです。日常生活や食事にさほど 問題はないようなのに、体重が急激に増加していたら、医師の診断を受けましょう。

2. 「人参を食べると夜目が効くようになる」

人参に含まれるビタミンAは視覚能力を高めます。しかし第二次世界大戦中に、人参を食べると暗がりでもよく見えるようになるという噂があたかも事実であるかのように広まりました。これは空軍のパイロットが大量の人参を食べてから飛んだところ、夜間でもよく目が見えたという曰く付きです。現代でもこの噂は実しやかに囁かれていますが、人参を食べてもよく見えるようになるのは日中だけです!

3. 「はちみつは精製された砂糖よりもヘルシー」

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はちみつの方が砂糖よりも低カロリーだと思い込んでいませんか。ところがはちみつは精製糖よりもカロリーが高く、油断は大敵です。もちろん栄養価が高く様々な栄養素を含むはちみつは、適度に摂取することで健康食品となりますが、自然のものだからとたくさん摂取しては肥満の原因になります。

4. 「舌は場所によって味の感じ方が違う」

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舌は4つのパートに分けられ、それぞれで感じる味覚が違うというのを聞いたことがありませんか?実はこれは完全に誤りで、実際の舌は複数の味を検出する多様な味蕾がひしめく複雑な器官であり、特定の味受容体が特定の部分に偏って存在するということはありません。

5. 「妊娠は10ヶ月である」

 

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妊娠40週目(日本の数え方では10ヶ月)で赤ちゃんが生まれてくるというのは誰でも知っていると思います。でも実際は多くの赤ちゃんが40週目よりも早くこの世に誕生しています。調査によれば予定日通りに生まれてくるのはほんの4.3%にしか過ぎないのだそうです。

ではほとんどが未熟児で生まれてくるのかというとそうではありません。昔は予定日は最終月経開始日から算出していましたが、生理が不規則な人、基礎体温が不順な人では生理からでは算出できません。最近では、予定日の設定を最終月経からではなく、妊娠8週前後の赤ちゃんの大きさから算出しています。その時期の赤ちゃんの大きさに誤差が少ないからだそうです。

6. 「牛乳を飲んでいればカルシウムが増える」

カルシウムは体内で作ることができないので、食品から取り込まねばなりません。牛乳を飲めば他の食品よりもたくさんのカルシウムを体内に取りこむことができます。しかし、カルシウムは、他の栄養素に比べ吸収率の悪い栄養素で、ただ牛乳を飲んでいてもカルシウムは体外に排出されてしまいます。大切なのは次の2つのポイントです。

まずはカルシウムを取り込みやすくするビタミンDを含む食品を一緒に摂取すること。日光浴でもビタミンDは生成されます。次に運動をすることです。運動をすると骨に負荷がかかるため、カルシウムを骨に沈着させる作用が働くのです。

7. 「電子レンジをかけた食品を食べるとガンになる

 

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電子レンジの中に食品を入れると、電磁波が食品に悪影響を与えるというのを聞いたことがありませんか?でも実際は、ほとんどの電子レンジは加熱するために食品内の水の分子を加熱しているだけで、食品自体が変化するということはありません。この加熱方法でガンが発生するということはありません。

8. 「人間は脳の10%しか使っていない」

確かに人間は1度に脳の全パーツをフル稼働させることはできません。しかし、脳の様々な部分それぞれを一生のうちに必ず1度は使っているそうです。つまり生きているうちには必ず脳全体を使うということです。

9. 「オーガニック野菜なら農薬や殺虫剤の心配はない」

オーガニック野菜だから完全に殺虫剤や農薬の心配がないかというとそうではないようです。例えば、アメリカのオーガニック食品基準では20種類以上の化学薬品の使用が許可されています。また、オーガニック野菜農家が農薬などを使用せずに育てていても、周囲の農家が全てオーガニック野菜農家でない限り、周辺農家が散布した農薬や周辺の工場などの汚染物質が付着している可能性もあります。

10. 「塩分は少ないほど良い」

Imgur/GitanaGautama

塩分の摂りすぎが高血圧の原因であり、ダイエットを困難にしているということは紛れもない事実です。長年そう言われ続けてきただけあって、塩分の摂りすぎは体に良くないということはほとんど誰でも知っています。しかし、塩分を控えめにしすぎても健康に悪影響を及ぼし、糖尿病、性機能不全、体脂肪の増加につながるということがわかっています。

11. 「ヨーグルトは消化を良くする」

ヨーグルトの善玉菌が腸内の環境を整えるということは良く知れていますが、消化吸収を助けるかどうかは実はまだはっきりわかっていません。また個人によって腸内に住む菌の種類も量も異なるため、一概にヨーグルトの細菌が消化に良いということは言えないのだそうです。

12. 「夜食は太る」

 

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「22時以降に食べると太る」もちろん4食目、5食目として食べるのであれば太りますが、3度の食事のうちだったら何時に食べてもさほど体重に影響はありません。むしろ大切なのは、食事量とエクササイズ量です。食べるのが大好きな人は、その分体を動かさなければ太ります。

いずれにせよ、健康に関してのスペシャリストは医師です。体調について疑問に思うことがあったら、噂を信じたり健康ブームに乗ったりするのではなく、まずは病院で専門家の診断を受けましょう。

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